91010301 天上編 第10章 第1話 過去との再会 バトル開始前の会話
【ティルフィング】 …う…うう! …うあああああああああああーっ!!
【トト】 ティルフィング!! …ティルフィング!!!
【ティルフィング】 うあああああああああああーっ!!!
王都広場付近
【レーヴァテイン】 うああああああああああああーっ!!
【ディーン】 !? お、おい!!
【ディーン】 どうしたんだよ、 レーヴァテイン!!
【エドガー】 向こうでも!! ウチの隊のキラープリンセスも、 みんな一斉にっ…
【ノーブル】 こ、これは… いったい、 なにが…!?
【フレンネル】 大陸中のキラープリンセスが、 泣いているのか…?
【レン】 !? ま、待って…!?
【レン】 彼女達の身体が、 透け始めてる…!?
【ディーン】 !? ど、どうなってんだ!?
【ディーン】 おい、 ちょっと待て、 レーヴァテイン!!
【ディーン】 !? き、消えた…!?
【エドガー】 !! 違う!! 見ろ、あれをっ…
【ディーン】 あ!?
【ディーン】 !?
【ディーン】 統合…!? 淘汰無しに、 統合しているのか…!?
【エドガー】 まさか… 世界中のキラープリンセス達が、 統合を始めたということか…!?
【ミカエル】 『異物が… それぞれ一人に 集約されてゆく…』
【ミカエル】 『手間が省けて 済みますね…』
【フレンネル】 !! いかんっ…
【ディーン】 ヤベぇ!
【ディーン】 どうすんだよ、 キラープリンセスも いねぇってのに!
【エドガー】 クソッ! なんだって、 こんな時に…!?
【ミカエル】 『お別れです…』
【フレンネル】 !! …逃げろ!!!
【???】 …ウォォォォォォォーッ!!!!
【ミカエル】 『!!』
【フレンネル】 !! 君は…
【ティバルト】 驚いたな…
【ティバルト】 アナタは、 亡くなられたと 伺っていたが…
【ディーン】 ティ、ティバルト…!?
【ノーブル】 え、英雄ティバルト!!
【フレンネル】 地獄から 舞い戻った つもりだったのだが…
【フレンネル】 どうやら、 まだその入り口を うろついておるようだ
【ティバルト】 フッ… そこのラグナロクの者達… キル姫はどうしたんだ?
【ディーン】 う… そ、それがよ…
【エドガー】 わ、わかりません… 消失してしまったんです
【ティバルト】 消失…?
【ティバルト】 まったく… これだから、 キル姫は当てにならん…
【ティバルト】 …お前達も、 剣を振るうことぐらいは できるのか?
【ディーン】 あ? …ま、まぁ
【ティバルト】 ならば、 囮になれ
【ティバルト】 あの大天使の目を引くように、 駆け抜けろ
【ディーン】 は!? なにする気だよ…!?
【ティバルト】 ラグナロクでは、 兵法も教えていないのか?
【ティバルト】 …あの大天使を討つんだ 指揮官さえ叩けば、 勝ち目も見えてくるはず
【エドガー】 まさか…!? それは無謀過ぎる!!
【ティバルト】 そもそもが、 無謀な闘いだろう…
【ティバルト】 …行くぞ!!
【ディーン】 ゲッ!? あのバカ… なに考えてんだよ!?
【ディーン】 …エドガー!!
【エドガー】 クッ… フレンネル大公、 後を頼みます!!
エルフレストの泉
【トト】 と、統合…!?
【トト】 で、でも… キラープリンセスは、 淘汰しないと統合されないんじゃ…
【エイレーネ】 『彼女達は… 記憶を取り戻すために、 その行為を繰り返していたようです』
【エイレーネ】 『ですが、 その記憶の欠片を 垣間見た今…』
【エイレーネ】 『その行為は 不要となったのでしょう…』
【トト】 今… ひとつになろうと しているの…?
【エイレーネ】 『ええ。 …さぁ、その場は危険です アナタ方は、私の背後へ』
【トト】 え…?
【エイレーネ】 『私をよく思わぬのでしょう… ラファエルの使いの者が 参ったようです』
【トト】 !? あ、あの空の黒いの… カミノツカイの大群…!?
選択肢:
- エイレーネ様!早く逃げてください! → select_label_01へ
- お、俺が、お守りします…! → select_label_01へ
!? あ、あの空の黒いの… カミノツカイの大群…!?
select_label_01:
【エイレーネ】 『…いいえ、 その必要はありません』
【エイレーネ】 『彼らの刃を 甘んじて受けるつもりです』
【トト】 え…!? ど、どうして…!?
【エイレーネ】 『ゆく道は違えど、 私も神々の側に立つ者…』
【エイレーネ】 『その理(ことわり)を乱した罪は、 この身をもって償わねばなりません』
【トト】 そんなっ…
【デュリン】 …う! …うぐ!!
【トト】 !! デュリン!!
【デュリン】 デュリン…? …あ、そうか
【トト】 寝ぼけてる場合じゃないってば!! 見てよ、あれ!!!
【デュリン】 え…? …なに、あれ
【デュリン】 …カ、カミノツカイ!?
【エイレーネ】 『…案ずることはありません アナタ方は、 私が守ります』
【エイレーネ】 『それより… 意識が戻りましたら、 娘に伝えてください…』
【デュリン】 え…? な、なにを…?
【エイレーネ】 『…アナタに、 危険が迫っていることを』
【エイレーネ】 『ラファエルが 動き出したようです』
選択肢:
- ラ、ラファエルが…!? → select_label_02へ
- お、俺を狙いに…!? → select_label_02へ
『ラファエルが 動き出したようです』
select_label_02:
【デュリン】 ラ、ラファエルが… ここに迫っているというの…!?
【エイレーネ】 『いえ… ラファエルが向かっているのは、 世界樹ユグドラシルです』
【デュリン】 は…? この人を狙って… ユグドラシルに…?
【デュリン】 …どういうこと?
【エイレーネ】 『ともに旅してきたアナタ達ならば、 打ち明けても構わないでしょう…』
【エイレーネ】 『この者は、 世界樹ユグドラシルの化身…』
【エイレーネ】 『ユグドラシルの“意志”が 生み出した存在なのです』
【デュリン】 は…!?
【ティルフィング】 …う! …うぁぁぁ!!!
【エイレーネ】 『さぁ、愛しき娘よ… この剣を手にするのです!』
【エイレーネ】 『エルライトの愛が、 アナタを守ってくれましょう!』
【ティルフィング】 う…うぐ…!?
【エイレーネ】 『さぁ… 早く…!』
【ティルフィング】 グッ…
【ティルフィング】 !!
【エイレーネ】 『愛しき娘よ…』
【エイレーネ】 『私達の命のバトンを継いだ アナタなら、大事な人々を 守り通せるはずです…』
【エイレーネ】 『強きココロを胸に… 目覚めるのです!』
【ティルフィング】 …うぐ! あああああ…!!!
選択肢:
- お、俺が…ユグドラシルの化身!? → select_label_03へ
- ユグドラシルが…俺の正体…!? → select_label_03へ
…うぐ! あああああ…!!!
select_label_03:
【エイレーネ】 『怯える必要はありません…』
【エイレーネ】 『この者に悪意はない… 純粋な“興味”から生み出された 人格のようです…』
【デュリン】 きょ、興味…?
【エイレーネ】 『世界樹ユグドラシルは、 並列するすべての多層世界を見据え、 繋ぎ止めている唯一の存在…』
【エイレーネ】 『ところが、自身以外に… 世界をまたぐ者が存在することに 気付き、興味を持ち始めたようです』
【トト】 世界をまたぐ者… おじさんのこと…?
【エイレーネ】 『そもそもは、 私が娘を異世界へ送ったことが 契機となっているようですが…』
【エイレーネ】 『意図的に世界をまたぐその者の 存在が、ユグドラシルの興味を 深めたようですね…』
【デュリン】 つまり、ユグドラシルは… この人を通じて、 この世界を見ているってこと…?
【エイレーネ】 『そして…この天上世界と地上世界を 融合させようとしているのも、 おそらくはユグドラシル自身の意思』
【エイレーネ】 『…自覚はしていないようですが …さぁ、下がってください…』
【デュリン】 え…?
選択肢:
- !?マズい…!来るぞ…!! → select_label_04へ
- ダメだ、エイレーネ!逃げるんだ!! → select_label_04へ
え…?
select_label_04:
【トト】 う、うぁ…!! あ、あんな数…とても…!!
【???】 …大丈夫
【デュリン】 え…?
【トト】 う、うわっ…!? なに…!? どうなってるの…!?
【エイレーネ】 『自らの使命を… 思い出したのですね…?』
【ティルフィング】 ええ…
【トト】 ティルフィング…!!
【ティルフィング】 この剣は…
【エイレーネ】 『聖剣ティルフィング… 世に希望を導くとされている、 光の剣です』
【エイレーネ】 『そして… エルライトが宝刀として守り続けた、 ただ一つの剣でもあります』
【ティルフィング】 !! お父さんが… 守り続けた剣…
【エイレーネ】 『そこには…平和な世を想う、 エルライトの強い意志が 込められています』
【エイレーネ】 『今のアナタは… エルライトの深い愛情にも 守られているのですよ』
【ティルフィング】 !!!
【デュリン】 ヤ、ヤバイ! 来たわよ、カミノツカイが!!
【ティルフィング】 …ありがとう、お父さん …行きます!!
王都広場付近
【ディーン】 クッ… 走れ、エドガー!!
【エドガー】 バカ! 名前を呼んだら、 隠れている意味がないだろうが…!
【ディーン】 あ… 悪ぃ…
【ミカエル】 『なにを始めたのかは 知りませんが…』
【エドガー】 クッ…!?
【ディーン】 ヤベェ…!?
【ミカエル】 『アナタ達の動きが読めぬとでも、 思っているのですか…?』
【ティバルト】 …ああ …思っているよ
【ディーン】 よし…!
【ミカエル】 『…そうですか それは…』
【ティバルト】 !?
【ミカエル】 『…甘くみられたものですね』
【ティバルト】 ガッ…!!! …ガハッ!!!
【ディーン】 ティバルト!!!
【エドガー】 見抜かれていた…!? マズい…!!!
【ミカエル】 『…さぁ …これで、お別れです…』
【ティバルト】 …う、うぐ! お、おい…よせ…」
【ミカエル】 『命乞いですか…? 先ほどの威勢は、 どこへいったのですか…?』
【ティバルト】 「よ、よせって… 引っ込めと 言っているだろう…」
【ミカエル】 『どういう意味です…?』
【ティバルト】 …コ、コイツは、 俺が仕留める!
【ティバルト】 キル姫なんかに、 やらせてたまるか…!
【ミカエル】 『!?』
【レーヴァテイン】 攻撃が効いてるくせに… 逃げられたら、終わりだし…
【ディーン】 レーヴァテイン!?
【ミカエル】 『!? 異物…!?』
【ミカエル】 『グッ…!? こ、この私に…攻撃を…? …クッ!』
【ディーン】 や、やりやがった! レーヴァテイン、いけるぞ!!
【レーヴァテイン】 私には… “地上”に戻らねばならない、 使命がある…
【レーヴァテイン】 さっさと片付けるわ…
【ディーン】 あ…?
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