91020403 天上編 第10章 第2話 紡がれる想い バトル終了後の会話
王都広場付近
【レン】 !? ヤバい! カミノツカイが降りてきた!!
【フレンネル】 クッ… 建物が密集する区域は避け、 市民を内壁方面に誘導するのだ!
【ノーブル】 !!! こ、こっちからも…!?
【ノーブル】 マズい… 挟まれている…!?
【市民A】 うぉっ… こっちにも!
【市民B】 向こうからも やってくるぞ…!?
【レン】 か、囲まれた…!? …フレンネル大公!!
【フレンネル】 クッ…
【???】 …ウァァァァァァァァァァーッ!!!
【フレンネル】 なに…?
【ティルフィング】 ハァ…ハァ… 皆さん、大丈夫ですか!?
【トト】 レン! 無事だったんだね!!
【レン】 アンタ達!
【デュリン】 フレンネル大公! ご無事でっ…
【トト】 !! この人が…フレンネル大公!!
【フレンネル】 助けられたよ …そなたが、ティルフィングだね?
【ティルフィング】 は、はい!
【フレンネル】 なるほど… 女神エイレーネの面影を残している
【フレンネル】 家族に、 そなたのような勇敢な戦士がいて… 私も誇らしい限りだ
【ティルフィング】 え…? 家族…?
【フレンネル】 君は、 我がフレンネル家の 始祖エルライトの娘…
【フレンネル】 同じ、エルライトの血を引く私とは、 いわば家族のようなものだろう?
【ティルフィング】 !!
【フレンネル】 …さぁ、行きなさい
【ティルフィング】 え…?
【フレンネル】 ラファエル… あの大天使を止められるのは、 そなたをおいて他におらんのだ
【ティルフィング】 !! で、でも… カミノツカイは、まだ…
【フレンネル】 惑うてはならん
【フレンネル】 神々を止められるか否か… 人類の未来は、 そなたのその剣にかかっているのだ
【ティルフィング】 !!
【フレンネル】 案ずることはない… エルライトが守り抜いた剣と、 エイレーネの深い慈愛…
【フレンネル】 その両方を、 そなたは手にしているのだから
【フレンネル】 今のそなたは…父の剣と母の盾… 両親の深い愛情によって、 しっかりと守られているのだ
【ティルフィング】 !!!
【フレンネル】 神々を相手にするなど、 あまりに途方もない話だ
【フレンネル】 だが、そなたは… 偉大なる両親の深い愛情に 支えられている
【フレンネル】 その愛情に守られている限り、 勝てぬ敵などない
【フレンネル】 …違うか?
【ティルフィング】 …はい!
【フレンネル】 心配するな… 我らは、 なんとしても生き延びてみせる
【フレンネル】 …同じ家族である私の言葉が、 信じられないか?
【ティルフィング】 いえ! …ありがとうございます!
【フレンネル】 フッ… 礼を言われることではない
【フレンネル】 …だが、油断してはならんぞ?
【ティルフィング】 はい! …すぐに、キラープリンセス達が 駆けつけるはずです!
【ティルフィング】 どうか、 それまで無事でいてください!
【フレンネル】 ああ… 少しばかり、 骨が折れそうだがな
【???】 『なにの根拠もない楽観視… 人類はそれを 希望と呼んでいるのですか?』
【ティルフィング】 !? …伏せて!!!
【フレンネル】 クッ…!?
【ガブリエル】 『絶望の中に、希望を生む力…』
【ガブリエル】 『女神エイレーネは、 その力を重視していたようですが…』
【ガブリエル】 『このガブリエルには、 理解しかねますね』
【デュリン】 だ、大天使…ガブリエル!?
Next: 91020501