# script "lisp"
# background "plain"
# bgm "bgm002" 0
# textboxarrow 0 2
# body 100721
# mask 100721 off
# pos 100721 3
# 100721 0 0
# face 100721 "normal"
# textflame 0 0
@
あれから数日後─
また無造作にサンドイッチを
取り出すアロンダイト

# face 100721 "angry"
# textflame 1 1
@アロンダイト
…しっ！

# textflame 0 0
@
また鳶に盗られちゃうよ、と
声を掛けるマスターを制す

# face 100721 "normal"
# textflame 1 1
# voice 1007 "Arondaito_0020"
@アロンダイト
心配いりません、マスター
これは敢えて見せ付けているのです
鳶が現れるように…

# face 100721 "angry"
@アロンダイト
もう…あの時のような
失敗は致しません！

# face 100721 "normal"
# textflame 0 0
@
遠くで『ピーヒョロロロロ…』と
鳶の鳴き声が聞こえた
そっと目を閉じる彼女

# face 100721 "angry"
# textflame 1 1
@アロンダイト
…来る！

# textflame 0 0
@
彼女の予告通り、次の瞬間、
鳶がサンドイッチ目掛けて
急降下してくる

# textflame 1 1
@アロンダイト
防ぐこと…
雨を受け流す…
傘の如く！！

# textflame 0 0
@
上からの襲撃を、
上から下へと
見事さばいた彼女

# textflame 1 1
@アロンダイト
見えた！防御の極意！
『凛として風刃』！！

#se "SE_0602"

# textflame 0 0
@
それはまさしく、
彼女が新たなるスキルに
目覚めた瞬間だった

@
そして、それに驚いた鳶は、
諦めて飛び去っていったのだった

# face 100721 "normal"
# voice 1007 "Arondaito_0005"
# textflame 1 1
@アロンダイト
ヒントは…
マスターが薦めて下さった
傘です

@アロンダイト
傘は上から降り注ぐ雨粒を、
上から受け、
下へと流しています

@アロンダイト
それを見て、思ったんです
上からの攻撃にも抗わず、
受けて流すことができれば…と！

# select "これでゆっくり食べられるね" "select_label_01" "サンドイッチ、盗られなくて良かった" "select_label_02" "お腹空いたんじゃない？" "select_label_03"
それを見て、思ったんです
上からの攻撃にも抗わず、
受けて流すことができれば…と！

# label "select_label_01"
# labeljump "select_label_end"
# face 100721 "shy"
# textflame 1 1
# chara 100721
@アロンダイト
あ、待って下さい…！

# label "select_label_02"
# labeljump "select_label_end"
# face 100721 "shy"
# textflame 1 1
# chara 100721
@アロンダイト
マ、マスターのおかげです…！

# label "select_label_03"
# labeljump "select_label_end"
# face 100721 "shy"
# textflame 1 1
# chara 100721
@アロンダイト
そ、それもそうですが…！　

# label "select_label_end"
# voice 1007 "Arondaito_kyara_1009"
# face 100721 "normal"
@アロンダイト
あの…！
お礼というわけじゃ
ないんですけど…

# face 100721 "shy"
@アロンダイト
私が作った物で良ければ…
た、食べてくれませんか…？
サンドイッチ…

# textflame 0 0
@
恥ずかしそうに、
遠慮がちに薦めてくる彼女

# voice 1007 "Arondaito_0031"
# face 100721 "sad"
# textflame 1 1
@アロンダイト
お守りすると言っておきながら…
今回もまた
マスターに救われてしまいました

# face 100721 "normal"
# voice 1007 "Arondaito_unit_1003"
@アロンダイト
ただ、こんなことでは、
いけないと思いながらも…

# imageset 0 "c100721"
# imagealpha 0 0 0
# textflame 1 1
# face 100721 "shy"
@アロンダイト
この想いは…
受け流す事ができないのです…

# imagealpha 0 1 0
# imagepos 0 0 0 
# fadein "white" 3
# voice 1007 "Arondaito_kyara_0013"
# textwindow "close"

# textwindow "nomal"
# textflame 0 0
@
真面目で無器用な彼女が
作ってくれたサンドイッチは、
素朴で優しい味がした