;;【EP4】追羽子 ４話戦闘前
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@ラグナロク
ねぇ、マスター
お雑煮の力、
勝負で確かめてみない？

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@ラグナロク
ほら、本に載ってた
「羽根突き」で対戦しようよ

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@
羽根突きは、木の実で作った羽根を
木の板で打ち合う遊びで、
羽根を地面に落とすとお手つきになる

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@ラグナロク
これならマスターでも、
私に勝てるかもしれないよ？

# textflame 0 0
@
この羽根突きも、
破魔弓と同じように
魔除けの意味があるらしい

# textflame 0 0
@
ラグナロクの願いを叶えるために
邪魔なものがあるのなら、
念入りに退けておくべきだろう

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@
さっそく、本を見ながら
道具を作っていくことにした

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@ラグナロク
準備は簡単だったね
じゃ、街外れの広場で
やってみよっか

;;//演出：場所移動の演出
;;――場面転換――
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@ラグナロク
いくよー、せいっ！

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@
ラグナロクの強烈なサーブに
マスターは追いつけず、
あっさり羽根を落としてしまった

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@ラグナロク
ちょっと強すぎた？
じゃ、今のは練習ね
もう１回いくよー、たぁ！

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@
一打目より優しく
打ってもらったが、
やっぱり追いつけなかった

# textflame 0 0
@
マスターは、ダメな自分が情けなくて
あはは、ラグナロクは強いなぁ、と
へらへらと笑ってしまった

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@ラグナロク
…マスター、ちょっといい？
そこで目を閉じていてくれる？

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@
その理由はわからないが、
マスターは言われた通りに
目を閉じて待つ

# se "SE_0719"
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@
ラグナロクの足音が近づき、
すぐそばに気配を感じたその時、
頬に冷たいなにかがぴゃっと触れた

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@
うわっと驚いて目を開けるマスター
ラグナロクは墨のついた筆を持って
いたずらっぽく笑っている

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# voice 1036 "ragnarok_0004"
@ラグナロク
羽根突きでは、
お手つきしたら
墨を塗る決まりなんだって

# face 103621 "normal"
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# chara 103621
# voice 1036 "ragnarok_0002"
@ラグナロク
ねぇ、マスター？

# textflame 1 1
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# chara 103621
@ラグナロク
自分はダメだ、なんて
最初から諦めないでよ
ちゃんと、本気で向き合ってほしい

# textflame 0 0
@
マスターは、ごめん、と謝って
気合いを入れ直し、羽子板を握る
ここからは、真剣勝負だ

# face 103621 "angry"
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# chara 103621
@ラグナロク
もう手加減はしないからね
じゃ、いくよ！
ふん！

# se "SE_5214"
# face 103621 "normal"
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@
マスターは、
ラグナロクの打った羽根を
必死で追いかける

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@
しばらくは負け続きだったが、
マスターも次第にタイミングをつかみ
ラリーも続くようになってきた

# textflame 0 0
@
お正月の青い空に
羽根突きの心地よい音が響き渡る

# face 103621 "angry"
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# chara 103621
@ラグナロク
上手くなってきたよ、マスター！
たぁ！

# se "SE_0698"
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@
ラグナロクの華麗なスマッシュを
受けて、マスターの落書きが
またひとつ増えた

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# chara 103621
@ラグナロク
もう描く場所がなくなってきたね
次で終わりにしようか？

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@
負けたままで終われないマスター
せめて一矢は報いたい、と願う

# textflame 0 0
@
マスターは、次のサーブに
全力を注ぐ、と決めて
渾身の一打を放った

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@ラグナロク
！？

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@
マスターの打った羽根は
ラグナロクの足元に
ストンと落ちた

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@ラグナロク
…………

# textflame 0 0
@
やった、と喜んだマスターだが、
ラグナロクの様子がおかしいことに
気がつく

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@
ラグナロクは、
険しい顔でマスターの背後を
見つめていた

;;＜バトル4＞
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# chara 103621
@ラグナロク
…マスター、異族接近中！
戦闘の準備を！