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# face 2201211 "angry"
# voice 2012 "srand_0029"
@スラーンド
―ハァッ！

# textflame 0 0
@
スラーンドが敵を叩き伏せるたび、
観客たちの間から歓声が巻き起こる

# textflame 0 0
@
すでに彼女はこの広場中の視線を
独占し、魅入らせていた

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "usual"
# voice 2012 "srand_0004"
@スラーンド
ふふっ、
そんな攻撃が私に当たると思って？

# textflame 0 0
@
舞うように、踊るように続けられた
殺陣は異族を残らず森の奥へと
弾き飛ばす ―

# textflame 0 0
@
そのド派手な躍動に
会場は一時の恐怖を忘れ
歓声に包まれる

# textflame 0 0
@
そして会場からすべての異族を
森へと押し返すと
スラーンドは優雅に一礼

# textflame 0 0
@
響く喝采を背景に身をひるがえし
森へとその身を走らせた
人知れず、残敵を掃討するために

;;時間経過
# fadeout "black" 1.5
# waitandnext 1.5

# fadein "black" 0.5
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# eye 2201211 "close"
@スラーンド
ふぅ…
一時はどうなるかと思ったけれど、
なんとか暴動は避けられたわね

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# eye 2201211 "normal"
# voice 2012 "srand_0003"
@スラーンド
…まあ、私にかかれば異族の撃退も
観客のハートを掴むのもお手のものよ

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@スラーンド
…え？　この後のイベントにも
参加して欲しい？

# textflame 0 0
@
マスターがそのことを告げると
一瞬スラーンドの表情が華やぐ

# textflame 0 0
@
実は、スラーンドが残りの異族を
討伐している間に、イベントの
主催者からお願いがあったのだ

# textflame 0 0
@
会場を沸かせたあのパフォーマンス
ぜひともこの後のイベントに
組み込みたいと

# textflame 0 0
@
どうやら主催者も、スラーンドの
飛び入り演武に心奪われた者の
ひとりだったらしい

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "usual"
@スラーンド
まあ、当然ね！
私の斧捌きなら、どんな頑迷な観客も
見惚れてしまうに決まってるもの

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# eye 2201211 "close"
# voice 2012 "srand_0032"
@スラーンド
もちろん、オーケーよ
私がこのイベントを最高に
盛り上げてみせるわ！

# textflame 0 0
@
スラーンドは意気揚々と、
再び観客の前に姿を現す
だが―

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# eye 2201211 "normal"
# face 2201211 "sad"
# voice 2012 "srand_0022"
@スラーンド
…ッ！

# textflame 0 0
@
周囲から一斉に視線を受け
彼女の背が小さく震える。大きな期待
の籠った視線が、その身に突き刺さる

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@スラーンド
なん、で…
さっきはなんでもなかったのに

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@スラーンド
やだ…足が震えて…

# select "そのままの自分でいい" "select_label_01" "さっきの戦いを思い出して" "select_label_02" "キミは十分に魅力的だ" "select_label_03"
やだ…足が震えて…

# label "select_label_01"
# labeljump "select_label_end"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@スラーンド
私の、ままで…？

# label "select_label_02"
# labeljump "select_label_end"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@スラーンド
さっきの、戦い…

# label "select_label_03"
# labeljump "select_label_end"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@スラーンド
ま、マスター…！

# label "select_label_end"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "usual"
# voice 2012 "srand_0004"
@スラーンド
そう、ね…

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@スラーンド
私は本当は臆病で、
いつもの態度は虚勢で―
でも！

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "smile"
# voice 2012 "srand_0003"
@スラーンド
マスターが見ていてくれるのなら
大丈夫

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@スラーンド
君さえ信じてくれるのなら
私はどんな場所でだって
絢爛に咲くことができる―

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "angry"
@スラーンド
この程度のプレッシャーで、
私は潰れたりしないわ

# textflame 0 0
@
気合いと共に、
観客の前に出るスラーンド

# textflame 0 0
@
最初はぎこちなく、
けれど次第に流麗に

# textflame 0 0
@
振るう斧は光を受け、神秘的に輝く
足取りは軽やかで、それは戦場とは
違う華美なものだったが―

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "sad"
@スラーンド
なんだろう…力が溢れてくる？
いえ、これは…自信

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# eye 2201211 "close"
# voice 2012 "srand_0003"
@スラーンド
そっか、私は…私に必要だったのは！

# textflame 0 0
@
スラーンドが力強く、斧を回す
同時に歓声が巻き起こり
そのたびに力強さが増していく

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 2201211 "usual"
# eye 2201211 "normal"
# voice 2012 "srand_0004"
@スラーンド
この動きは、戦いとしてはムダ
でも、大切なのは―私らしさ

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@スラーンド
私が信じれば、私の身体は…！
この斧は！　応えてくれる
だから―

# textflame 0 0
@
スラーンドが一転、力強く踏み込む
同時に彼女の身体から光が溢れ―

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# se "SE_0602"
@スラーンド
この高揚を、この一撃を
私は『フォーカスザブレイク』と
そう名付けるわ！

# textflame 1 1
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# face 2201211 "smile"
# voice 2012 "srand_0006"
@スラーンド
さあ、フィナーレよ！！

# textflame 0 0
@
轟音と共に、
その一撃が大地を震わせる

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@
同時に、会場は
これまで以上の歓声に包まれた―

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;;スラーンド　「ゴージャスに決めるわ！