# script "lisp"
# background "sea_jungle_day"
# bgmfile "bgm230" "BgmSeaEvent" 0
# body 2600311
# pos 2600311 3
# mask 2600311 off
# face 2600311 "angry"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0027"
@テュルソス
まったく…せっかくの酒宴が
ロクでもないことになったわ

# textflame 0 0
@
テュルソスとマスターは
異族を蹴散らしたのだが…

# face 2600311 "sad"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
ちょっと…数が多すぎるでしょ…

# textflame 0 0
@
ウロから酒を取り出す前に
新手の異族に包囲され
波状攻撃を受けていた

;;可能ならば画面フラッシュなど、剣戟の演出
# shake 0 0.5
# fadein "red" 0.5
# waitandnext 1

# face 2600311 "angry"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
くっ…猿酒がこんなに異族を
呼び寄せるなんて
想定外もいいところよ…

# textflame 0 0
@
テュルソスがいくら撃退しても
それ以上の数の異族が
密林から表れ包囲網を埋めていく

# textflame 0 0
@
それに対抗しようとして戦闘激化
それがさらに異族を
呼び寄せる結果となった

# face 2600311 "sad"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
このままじゃジリ貧かなぁ…

# textflame 0 0
@
いつのまにかすぐ背後に
お酒を入れた大木があった

# textflame 0 0
@
後退もできなくなり
テュルソスはいよいよ覚悟を決める

# textflame 0 0
@
疲労からか、さすがのテュルソスも
動きに陰りが見え始め
そう長くは持たないのは明白だった

# face 2600311 "usual"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
でも、その前に…
マスター、猿酒を…

# textflame 0 0
@
そう呟くと、マスターは
大木のウロから酒壺を取り出す

# eye 2600311 "close"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0039"
@テュルソス
…いい匂い
いい感じに仕上がってるね～

# textflame 0 0
@
異族たちは止めの機会を
うかがっているのか
じりじりと間合いを詰めてきた

# eye 2600311 "normal"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0027"
@テュルソス
…隙を見せないか
敵ながら、なかなかやるわねえ
となったら…

# textflame 0 0
@
異族に視線を向けたまま
テュルソスは懐から盃を取り出す

# textflame 0 0
@
不思議そうな顔をするマスターに
テュルソスは盃を差し出す

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0001"
@テュルソス
マスターそのお酒
注いでくれないかな

# eye 2600311 "close"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0008"
@テュルソス
……このままじゃ
マスターと一緒に飲む機会
できそうにないから…

# textflame 0 0
@
異族達の数が増え、包囲網は
さらに厚くなっていた

# eye 2600311 "normal"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
やれやれ…これはいわゆる
末期の酒になっちゃうかなぁ～

# face 2600311 "usual"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
悪いねえ、こんなことに
付き合わせちゃって

# face 2600311 "smile"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
でも、ま、マスターだけは
なんとか逃がすから安心しなよ

# textflame 0 0
@
明るい口調だが、ほんのわずかにだが
諦めの色があった
それがマスターには気に入らなかった

# face 2600311 "sad"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0022"
@テュルソス
あ、ちょっとマスター！
なに、勝手に飲んでんの！？

# textflame 0 0
@
マスターはテュルソスから盃を奪うと
酒を注いで一気に飲み干す

# textflame 0 0
@
思いのほか強い濃度に
喉を焼かれ、身体が火照る

# textflame 0 0
@
そして熱くなった胸のうちを
そのままぶつける

# textflame 0 0
@
「弱気になって諦めるなんて
らしくない」と

# face 2600311 "angry"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0037"
@テュルソス
んな！？
誰が弱気になってるって？

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0010"
@テュルソス
ちょっと疲れたから
お酒を飲みたくなっただけ！

# textflame 0 0
@
それなら、もっと楽しそうに飲もう
そう告げてマスターは
盃をテュルソスに渡す

# face 2600311 "usual"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
そうね
これは景気づけの一杯よ！
ほら、注いでよ

# textflame 0 0
@
マスターはそんなテュルソスを信じ
その想いを酒に注いだ

# eye 2600311 "close"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
んんっ…んん～

# textflame 0 0
@
盃に注がれた酒を
ぐっと呑み込むテュルソス

# textflame 0 0
@
酒精と共にマスターの信頼が
テュルソスの身体に
入ってくるようだった

# textflame 0 0
@
テュルソス自身ですら
最悪の展開を覚悟していたのに

# textflame 0 0
@
そして、想いと酒精の熱さを
飲み込んだテュルソスの
身体は滾り―

# eye 2600311 "normal"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0006"
@テュルソス
むふふ…いいお酒だねえ
ここからの私は
止まらないからね～！

# textflame 0 0
@
そして湧き上がる力を
テュルソスは新しい技へと
昇華させたのだった

# face 2600311 "smile"
# se "SE_0602"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
行くよ～！　これが
マスターからもらった力
『酒豪大虎無双陣』よ！！

;;画面フラッシュ、画面揺れ等の大技の演出
# shake 0 0.5
# fadein "white" 0.5
# waitandnext 1
# se "SE_5734"

# textflame 0 0
@
新たな力に開眼したテュルソスが
異族を殲滅するのには
そう時間はかからなかった

;;時間経過演出
# fadeout "black" 1.5
# waitandnext 1.5

# face 2600311 "usual"
# waitandnext 0.1

# fadein "black" 0.5
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0001"
@テュルソス
さってマスター
邪魔者はいなくなったし
もう一杯…つきあってもらおうか？

# textflame 0 0
@
盃を再び突き出すテュルソス
戦闘の興奮とお酒の両方に
酔ったその顔は赤い

# face 2600311 "smile"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
# voice 6003 "tyurusosu_0021"
@テュルソス
んんっ…ふはぁ…
こんなおいしいお酒
はじめて…

# textflame 0 0
@
テュルソスは飲み干した盃を
マスターに渡すと
猿酒を盃に注ぐ

# face 2600311 "usual"
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# chara 2600311
@テュルソス
ね、マスターも飲んで…？

# textflame 0 0
@
疲労困憊のマスターだったが
その盃を断るなんて
できるわけがなかった

# textflame 0 0
@
そうしてマスターは
やたらと上機嫌な
テュルソスとふたり…

# imageset 0 "c2600311"
# imagealpha 0 0 0
# textflame 0 0
@
やたらと染みるお酒を
楽しんだのだった

# voice 6003 "tyurusosu_kyara_0018"
# frameout 0 0.5
# buttonsout 0 0.5
# imagealpha 0 1 0
# imagepos 0 0 0
# fadein "white" 3
# textwindow "close"
;;「私のお酒にここまで付き合ってくれるのはマスターしかいないよ。ずっと一緒に飲もうね…」