;;----------------------------------------- ;;アロンダイト2 ;;----------------------------------------- # script "lisp" # background "plain" # bgmfile "bgm408" "BgmIntegralNoahEvent" 0 ;;----------------------------------------- # body 5100711 # pos 5100711 3 # scale 5100711 0.8 0 # layer 5100711 3 # mask 5100711 off # alpha 5100711 0 0 ;;----------------------------------------- # imageset 0 "black" # imagealpha 0 0 0 # imagelayer 0 1 # imageset 1 "c5100711" # imagelayer 1 3 # imagealpha 1 0 0 ;;----------------------------------------- # textflame 0 0 @ あれから数日後―― # textflame 0 0 @ 隊を後にしたアロンダイト # alpha 5100711 1 0.5 # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "normal" @アロンダイト ……… # textflame 0 0 @ 一人で佇んでいると、 # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "surprise" @アロンダイト …! # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # voice 510071 "arondaito_bo_0001" @アロンダイト ……マスター # textflame 0 0 @ マスターが、先日、 盗賊に負わされた腕の傷を 押さえながら、やって来た # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト どうして、ここに…? # textflame 0 0 @ きみを迎えに来たんだ と、マスター # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "normal" # voice 510071 "arondaito_bo_0034" @アロンダイト ………お断りします # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 私の中から、 破壊の衝動がなくなることは ありません # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト こんな私が、 あなたの隊にいると 必ず迷惑をかけてしまいますから # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "sad" # voice 510071 "arondaito_bo_0015" @アロンダイト …もう…… 誰にも迷惑は掛けたくないのです # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト あんな絶望は、もう二度と…… # textflame 0 0 @ マスターは尋ねる きみの過去になにがあったの? 教えてくれないかな? # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # voice 510071 "arondaito_bo_0026" @アロンダイト …またあなたは そんな目を 私に向けるのですね # textflame 0 0 @ アロンダイトが、 己の過去を語り始めた # bgmfile "bgm406" "BgmIntegralNoahEvent" 0 # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "normal" @アロンダイト 私には、その昔…… 別のマスターがいました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 出会った時、彼はまだ8歳… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト かなり年下のマスターでした # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 私も最初は、 まるで保護者のような目で そのマスターの面倒を見ていました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 彼は私を姉のように慕ってくれ、 私もいつしか本当の弟のように 思うようになりました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 私達は…常に一緒に行動し、 苦楽を共にするようになっていました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト それは私にとって、 とても幸福な時間だったのです # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "sad" @アロンダイト でも…… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 20年ほどが経った日、 他の奏官からギルドの結成を 持ち掛けられた私達は… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 生活が安定すると考え、 その提案に同意しました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト ……それがいけなかった # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト ギルドが大きくなるにつれ、 私達が邪魔になった ギルドメンバーは… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 私達を裏切り…… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト あろうことか…… 私のマスターを殺したのです…! # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト ……私は… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 許せなかった…! # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト マスターは心の清い人だった…! ずっと… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 力無き、 いい人達を救いたいと 戦っていたのに…! # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "angry" # voice 510071 "arondaito_bo_0016" @アロンダイト それなのに、 人間どもの醜い欲望に!! 命を消されてしまったのです!! # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "normal" @アロンダイト そこからです…… 私の中にどうしようもできない 破壊と殺戮の衝動が生まれたのは… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 大切な人を奪われた私は… 世界に絶望しました… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト それに… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 我々キル姫という存在自体が、 人々の争いの原因になると 考えるようにもなりました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 現にこの前も、盗賊は 私達がキル姫だと分かった途端、 殺そうとしました # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト キル姫は…争いの種でしかない # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト そして、 争いが生まれようとする度… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 辛く悲しい過去の記憶が 蘇ってしまう… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 私が襲い掛かったあの日 あなたがキル姫を庇ったときの あの目が… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト マスターにとても似ていたんです それで私の中の怒りの感情が 消えてしまった… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "sad" @アロンダイト あなたといると マスターを思い出してしまいます # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト だから、これ以上… あなたと近づきたくはないのです # bgm "stop" # textflame 0 0 @ そう語る彼女に、マスターが 傷を押さえていた手を 放して見せた # textflame 0 0 @ そこには、完璧な治療が # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 "surprise" # voice 510071 "arondaito_bo_0023" @アロンダイト それは、隊の姫達が…? # bgmfile "bgm404" "BgmIntegralNoahEvent003" 0 # textflame 0 0 @ マスターは答える これは村の人達が、一生懸命 治療してくれたんだよ、と # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 村人が…? # textflame 0 0 @ 彼らは、キル姫だと知っても、 遠ざけたりはしなかった # textflame 0 0 @ むしろ友好的に、 僕の怪我を治してくれたんだ # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト ……なぜ? # textflame 0 0 @ マスターは言う 君が触れた人々は、 世界のほんの一部だ # textflame 0 0 @ 一部分を見ただけで、 全てをイヤにならないで欲しい # textflame 0 0 @ 世の中には、 確かに悪い人間もいるけど、 いい人もいっぱいいる # textflame 0 0 @ 僕も…そんな力無き、 いい人達を守るために 戦いたいと思ってるんだ…と # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト ……… # textflame 0 0 @ マスターの腕に巻かれた包帯を見て、 驚く彼女 # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # voice 510071 "arondaito_bo_0001" @アロンダイト ………マスター # textflame 0 0 @ これまでは、 衝動のままに戦っていた彼女 # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # face 5100711 shy" # voice 510071 "arondaito_bo_0004" @アロンダイト あなたの想い… 胸に受け止めました # alpha 5100711 0 0.5 # textflame 0 0 @ しかし、 心境の変化により得た能力で 怒りを裡に収めた彼女は、 # textflame 0 0 @ 殺すことなく 敵を退けるようになった # imagealpha 0 1 0 # imagepos 0 0 30 # imageleftin 0 0.5 # textwindow "close" # waitandnext 1 # alpha 5100711 1 0 # face 5100711 "normal" # imagealpha 0 0 0.5 # imagerightout 0 0.5 # textflame 0 0 # textwindow "nomal" @ その後、マスターと 語り合っているアロンダイト # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 # voice 510071 "arondaito_bo_0002" @アロンダイト あなたの言う通りかも知れません # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 私が見てきた世界はほんの一部… # textflame 1 1 # textboxarrow 0 2 @アロンダイト 本当に、世界には 絶望しかないのか… この目で確かめたくなりました # textflame 0 0 @ マスターを見つめる彼女 # textflame 0 0 @ その瞳は、 困惑と希望の光が 入り混じっているようだった ;;■一枚絵指定 ;;背景:草原(昼) ;;表情:戸惑っているような感じです。  ;;構図:剣に寄りかかって座っているようなイメージです。 ;;一枚絵ボイス:アロンダイト「今でも世界が終わった方がいいという思いは変わりません。 ;;でも、あなたともう少し一緒にいたい。 ;;そんな矛盾した感情が私の中で混沌と広がっているんです」 # textflame 0 0 # imagealpha 1 1 0 # imagepos 1 0 0 # fadein "white" 3 # buttonsout 0 0 # textwindow "close" # voice 510071 "arondaito_bo_kyara_0026" # frameout 0 1 # waitandnext 0.8 # fadeout "black" 1.5 # waitandnext 1.5