;;-----------------------------------------
;;パラシュ2-0
;;-----------------------------------------
# script "lisp"
# background "plain"
# bgmfile "bgm409" "BgmIntegralNoahEvent" 0
;;-----------------------------------------
# body 5200431
# pos 5200431 3
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# alpha 5200431 1 0
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;;-----------------------------------------
;;カーテンフェード
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# imagelayer 0 1
;;一枚絵
# imageset 1 "c5200431"
# imagelayer 1 3
# imagealpha 1 0 0
;;-----------------------------------------
# face 5200431 "surprise"
# textflame 0 0
@
でも君は…
本当に自分らしい理想に向かって、
進んでるのかな？と、

# textflame 0 0
@
マスターに言われた彼女は尋ねる

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "angry"
# voice 520043 "parashu_iz_0009"
@パラシュ
どういうこと？
ボクの理想が間違っていると…？

# textflame 0 0
@
マスターは答える
そういうわけじゃない、と

# textflame 0 0
@
ただ、君の鍛錬法は、
誰かを必死に
模倣しているように見える

# textflame 0 0
@
自分の理想を追っているというより、
誰かの背中を
追っているんじゃないかな？と

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "surprise"
# voice 520043 "parashu_iz_0022"
@パラシュ
…！

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
どうして、分かったんだい…？

# textflame 0 0
@
驚くパラシュ

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "sad"
@パラシュ
確かにボクには、
憧れを抱いた理想の存在がいた

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
その人に近づきたくて、
今も必死に鍛えている

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
彼女がやっていた特訓を
必死に模倣している

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
だけど…

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
彼女のようには…なれない

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
理想の彼女に近づきたくて
懸命に走っても、
一向に距離が縮まる事はない

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
どれだけ頑張ってもボクは…
理想の存在には
なれないということだ

# textflame 0 0
@
パラシュは
いつまでも理想に至れない
苦悩と葛藤を抱えていた

# textflame 0 0
@
そして…
そんな自分に苛立っていた

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "normal"
# voice 520043 "parashu_iz_0007"
@パラシュ
情けない話だよ

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
理想なき者への苛立ちは、
そんな自分への苛立ちの
裏返しなんだから

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "sad"
# voice 520043 "parashu_iz_0027"
@パラシュ
これがボクの…限界なのかな…

# textflame 0 0
@
悔しさで涙ぐむ彼女

# textflame 0 0
@
その苦悩に呼応するかのように、
空には黒い雲がかかり、
やがて雨が降り出すのだった

;;暗転挟む
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# textwindow "close"
# waitandnext 0.5

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# imagerightout 0 0.5
# waitandnext 0.5

# textwindow "nomal"
# textflame 0 0
@
数日後――

# textflame 0 0
@
マスターの隊は任務のため、
街へと向かう山道を歩いていた

# textflame 0 0
@
先日の雨により道はぬかるんでいるが
進めなくはない
しかし…

# alpha 5200431 1 0.5
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "surprise"
@パラシュ
…あ

# textflame 0 0
@
見ると、目の前の道が
大きな岩で塞がれている

# textflame 0 0
@
大雨により、
落石したものだろう

# textflame 0 0
@
なんとかならないかな？
マスターがパラシュに問いかける

# textflame 0 0
@
隊のことだけを考えれば、
避けて進めばいいだけだ

# textflame 0 0
@
しかし、この山道は
街と街を繋ぐ重要な道である

# textflame 0 0
@
道が塞がれていれば、
商人などの馬車は
進むことができないだろう

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "sad"
# voice 520043 "parashu_iz_0028"
@パラシュ
ここまで大きな岩は、さすがに…

# textflame 0 0
@
だが、マスターは言う
とても卑怯なことだけど、
あえて言わせてもらうよ

# textflame 0 0
@
ここで簡単に諦めて進んでも、
本当に君の思い描く理想に
辿り着けるのかい？

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "surprise"
@パラシュ
…！

# textflame 0 0
@
君の目指した理想の存在は
こんなとき、
すぐに諦めるのかな？

# textflame 0 0
@
マスターの言葉を聞いたパラシュは、
斧を取り出し、振り上げた

# bgmfile "bgm403" "BgmIntegralNoahEvent" 0
# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "angry"
@パラシュ
ボクの目指した理想は…
ここで引き返したりはしない
断ち切るはずだ！

# textflame 0 0
@
マスターの言葉に
何かを感じた彼女は、
巨大な岩を見事に粉砕するのだった

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "happy"
# voice 520043 "parashu_iz_0004"
@パラシュ
……できた

# textflame 0 0
@
パラシュのおかげで道が開け、
街へ進む中で
マスターはパラシュに語る

# textflame 0 0
@
もしかしたらさっきの巨岩は、
理想の彼女でさえも
どうする事も出来ないかも知れない

# textflame 0 0
@
でも君にならできると思ったんだ
そして、君は出来た
いや、君だから出来たことなんだ、と

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "sad"
@パラシュ
ボクだから…

# textflame 0 0
@
マスターは言う

# textflame 0 0
@
君は理想の彼女を追い求めていたけど
君にしか出来ないことを
極めていけばいいんじゃないかな？と

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "surprise"
@パラシュ
！！

# textflame 0 0
@
マスターの言葉に、
心がフッと軽くなる彼女

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "sad"
@パラシュ
今までは…

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
理想の極致に辿り着こうと、
全てを犠牲にして
突き進んできた…

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
そうでもしないと、
頂には絶対に辿り着けないと
思っていたから

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# face 5200431 "happy"
# voice 520043 "parashu_iz_0004"
@パラシュ
でも…
マスターのおかげで
そうじゃないと思えるようになった

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
ボクにはボクの道がある
その先にある頂へ繋がる道が、
どれほど厳しいものでも…

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
誰かが隣で支えてくれたら、
登れるかも知れない

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
いや、きっと登れる

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
@パラシュ
そう思えるようになったよ

# textflame 1 1
# textboxarrow 0 2
# voice 520043 "parashu_iz_0005"
@パラシュ
キミのおかげでね

# textflame 0 0
@
…と、
はにかんだ笑顔で
マスターを見つめる彼女だった

;;■一枚絵指定
;;★５
;;背景：森の中（夜）
;;表情：照れ笑い（若干、頬に赤みを入れてもらえますでしょうか）
;;構図：戦闘後で肩に斧を乗せて、こちらを見ているようなイメージ。
;;一枚絵ボイス：パラシュ「理想の極致へと辿りつくには、全てを犠牲にして、
;;孤独に突き進まないといけないと思ってた…。
;;でも、寄り添うことで、進めることがあるってわかったんだ。…誰かのおかげで、ね」
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# textwindow "close"
# voice 520043 "parashu_iz_kyara_0025"

# frameout 0 1

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# fadeout "black" 1.5
# waitandnext 1.5