10034204 デュランダルストーリー 『不滅の淑女♪』
数日後-
【デュランダル】 マカロンでティータイムですわ♪
【デュランダル】 きゃっ…!?
パリーンという音が室内にこだまする
【デュランダル】 ああ…お気に入りの ティーカップが…!!
【デュランダル】 マスターから頂いた 大切なカップですのに… ぐすん…
【デュランダル】 ナーゲルリングちゃん〜 助けてですの〜!
【ナーゲルリング】 デュランダルちゃん! なに落ち込んでいるの!?
【ナーゲルリング】 あなたは 「不滅の聖剣デュランダル」 でしょ!!
【ナーゲルリング】 なに滅入っているのよ!
【デュランダル】 ぐすっ…
【デュランダル】 でもぉ… もうこのカップは… つかえないのですわ…
【ナーゲルリング】 当たり前よ! 形あるものいつかは壊れるわ!!
【ナーゲルリング】 でもね、変わりゆく時の中で 変わらない物もあるわ!
【デュランダル】 変わるけど… 変わらないもの…?
【ナーゲルリング】 そうよ!
【デュランダル】 ありがとうナーゲルちゃん 私、その答えを見つけてみるね…
【ナーゲルリング】 私も一緒に見つけなくて大丈夫?
【デュランダル】 うん! カップを割ったのは私の責任だから 私自身の手で解決しなきゃ!
それからデュランダルは 意を決したように 陶芸工房がある山へ向かった
【デュランダル】 大切なカップはもうありません ないのなら新しくカップを 作ればいいのです!
それから デュランダルは陶芸の師に みっちり鍛えられた
【デュランダル】 土に空気が入らないようにして… 美しい形にろくろを回して…
【デュランダル】 釜の温度と入れる タイミングを見極める!
【デュランダル】 ああ…またダメでしたわ…
【デュランダル】 空気が入って釜の中で割れたり 窯の温度が足りず 十分に焼けていませんわ
【デュランダル】 でも諦めませんわ!! 必ずマスターに ペアカップを使ってもらうのですわ
来る日もデュランダルは ペアカップを作り続けた そして…
【デュランダル】 できましたわ!! お揃いのカップの 完成ですわ!
【デュランダル】 でも、これで終わりでは ありませんわ!
デュランダルは出来た カップをもって マスターの元へ向かう
「一体どこへ行っていたんだい?」 と心配するマスター
【デュランダル】 あの…前に頂いた大切なカップを 割ってしまいましたの… それで…
そっとカップを差し出す
【デュランダル】 これ!私からマスターへ 大切なカップはもう無いですけど マスターのことを思って作りましたの
【デュランダル】 カップというより 湯のみになっちゃいましたけど…
選択肢:
- 漆の色が綺麗で、すごく持ちやすいよ → select_label_01へ
- 大事に使わせてもらうよ! → select_label_02へ
- 何事も無くて本当によかった… → select_label_03へ
カップというより 湯のみになっちゃいましたけど…
select_label_01:
【デュランダル】 何度も試行錯誤しましたの!
select_label_02:
【デュランダル】 取り扱いには注意してくださいね!
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【デュランダル】 当然ですわ! 私は不滅の聖剣デュランダルですのよ
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【デュランダル】 形あるものはいずれ壊れます けれど、壊れるのであれば 再現だってできますわ
【デュランダル】 私にとって「不滅」とは 変わりゆく時の中でも 変わらないマスターの思い
【デュランダル】 マスターが私を思う気持ちが 変わらない限りこの不滅は 永遠なのですわ!
【デュランダル】 だから、今度はこうして たくさんの私の気持ちをこめて マスターにお渡しします
【デュランダル】 陶芸は初の体験だったですの 技術だけでなく スピードが要求されて…
【デュランダル】 あれはまさしく 新しい極意ですわ!
【デュランダル】 その名も… 奥義『不滅の淑女♪』! なのです!!
それはまさしく 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【デュランダル】 さっそく新しいカップで ティータイムにするのです!
デュランダルが用意した紅茶を すべて飲むと…
カップの底には マスターとデュランダルの名前が 刻まれていた
【デュランダル】 これからもこのカップで 一緒にティータイムして たくさんの思い出を残したいのです
頬を赤らめモジモジとしながらも しっかり思いを伝えるデュランダルに
本物の淑女の片鱗をみた マスターであった
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