Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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10054204 ダモクレス 『ファイアオーダー』

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100541.png 【リットゥ】 …これから、帰るのか?

教室で帰り支度をするマスター リットゥが立っていた

100541.png 【リットゥ】 今日は委員会活動が休みなんだ 私もこれから帰るところだ

そうなんだ、と返すマスター

100541.png 【リットゥ】 ああ、そうだ

100541.png 【リットゥ】 …………

一緒に帰る?と 何気なくマスターは尋ねる

100541.png 【リットゥ】 ま、待て! これでは私が一緒に帰りたそうに していたみたいじゃないか!

100541.png 【リットゥ】 断じてそんなことはないぞ! …かと言って断る理由はない

赤くなったり急に怒ったりと なんだか忙しいリットゥだったが 結局マスターについてくるのだった

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隣を歩くリットゥは 背筋をすっと伸ばして まさに聖ユグ生の鑑である

最近の頑張りを考えると もっと楽にしてもいいのに、と マスターは思うが…

100541.png 【リットゥ】 下校するまで 聖ユグドラシル生であり 風紀委員、なのだぞ…

この真面目さがリットゥなのだが…

選択肢:

この真面目さがリットゥなのだが…

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100541.png 【リットゥ】 な、なにをいきなり…!

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100541.png 【リットゥ】 まだ下校中なんだぞ!?

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100541.png 【リットゥ】 どういう意味だ!

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100541.png 【リットゥ】 い、一体なにを言い出すかと思えば… なんのつもりだ!?

何故か顔を真っ赤にして しどろもどろのリットゥだったが…

マスターが真剣な顔をして 自分の髪を見つめていることに気づく

100541.png 【リットゥ】 もしかして… 私の髪型が窮屈なんじゃないかと 心配しているのか…?

100541.png 【リットゥ】 ま、まったく心配症だな! 私は入学してからずっとこの髪型だ 今さら窮屈などではない!

100541.png 【リットゥ】 は、はは… そうだよな、そういうことだよな… 危うく勘違いするところだった…

なんだかバツが悪そうなリットゥは マスターの肩をバンバン叩いて笑うが 顔がひきつっている…

しばらくして落ち着いたのか… スッキリした顔でリットゥは話し出す

100541.png 【リットゥ】 心配をかけてしまったな… だが、私はこの生き方を窮屈だと 思ったことはないんだ

100541.png 【リットゥ】 あるべき姿、こうありたいと望む姿… それを思い描いて日々自分を律する

100541.png 【リットゥ】 それは決して我慢ではない すべて、成長するための行動なのだ

100541.png 【リットゥ】 『ファイアオーダー』 これからも理想を目指して 自分を律していくつもりだ…!

それはまさしく 彼女が新たなスキルに 目覚めた瞬間だった

100541.png 【リットゥ】 …と、ここまで言ったことは 大事なことだから しっかり覚えておいてほしい

100541.png 【リットゥ】 だが…

マスターの目の前で リットゥの髪が さらりと広がった

100541.png 【リットゥ】 マスターが見たいというのなら… あくまでそう望むなら… 断る理由もないからな…

100541.png 【リットゥ】 心配させてしまった お礼も…しなければいけないし…

そう言いながら、恥ずかしいのか リットゥはうつむいてしまう

マスターはというと…

髪を下ろしたリットゥに見惚れて 吸い寄せられるように 近づいている自分に気づいていない…

100541.png 【リットゥ】 …ん?

思わず飛び退くリットゥに 慌てて謝るマスター…

100541.png 【リットゥ】 な、な…なにを考えている!? 不用意に女子と距離を詰めるなど…!

100541.png 【リットゥ】 破廉恥だ! 校則違反だ! 不純異性交遊だー!!

100541.png 【リットゥ】 い、今のはなしだ! 即刻忘れろ!!

そう言ってリットゥは すぐさま髪を結び始める

ぶつぶつと文句を言われながらも マスターは微笑んでいた

次はきっと頼んでも見せてくれない だからさっきの姿を しっかり目に焼き付けておこう――

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