100605040 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第6章 デモンズフェイク 第5話 布団が吹っ飛んだ STAGE4
【フェイルノート】 「災厄」は自分の存在を隠していた かったのよ ところがユグドラシルが切断された
【フェイルノート】 このままでは自分の存在が明るみに なる…「大穴」に誰も近づけなく するため瘴気を放ったの
【フェイルノート】 そうやって時間稼ぎをして、 改めて「大穴」に結界を張った… そんなところね
【ティターニア】 あくまであなたの私見に過ぎませんよ
【フェイルノート】 だから、地底に降りて確認するの そして「災厄」を殺す
【フェイルノート】 あの結界も「私達」なら通り抜け られる箇所がある そこから侵攻してやるわ
【フェイルノート】 地底世界侵攻の準備はもうじき整う アルマス、お前も連れていってあげる
【アルマス】 何…でっ…?
【フェイルノート】 昔なじみだから…なんて可愛いことは 言わないわ お前が手駒として使えそうだからよ
【ナディア】 そんなっ… あなたは他人を何だと思っているん ですかっ?
【フェイルノート】 なによ そもそも、お前が元凶でしょ?
【ナディア】 !?
【フェイルノート】 ティルフィングはユグドラシルを 切断して地の底に潜む「災厄」を 殺すつもりだったんじゃないの?
【フェイルノート】 それなのに切断だけして放ったらかし そのせいで世界は混沌に陥ったのよ
【フェイルノート】 私は弱者にかける憐憫なんて持たない でも憎みもしないわ 強者として導いてやる存在だから
【フェイルノート】 だけど、力を持っていながら それを行使しない臆病者は嫌いよ 強者の義務を放棄しているもの
【フェイルノート】 ケイオスリオンは弱肉強食の実力主義 だからこそ、力を持つ者には より大きな義務が課せられるの
【フェイルノート】 ナディア、お前は「鍵」 ティルフィングを目覚めさせる鍵よ
【フェイルノート】 ティルフィングが目覚めれば、 状況は再び一変するでしょうね
【アルマス】 やめて! ナディアを…物みたいに言うな!
【フェイルノート】 アルマスは黙っていなさい ナディア、良いことを教えてあげる お前がずっと知りたがっていたことよ
【フェイルノート】 何でケイオスリオン、ハルモニア、 トレイセーマの三国がオベロンとの 協定を破ってまで進軍したのか
【ナディア】 私を捕らえて利用するため、 ですよね…
【フェイルノート】 それも一つ…まあ、私は初め、 お前を殺すつもりで芭蕉扇を 送り込んだけどね
【ティターニア】 確かにケイオスリオンはナディアを 抹殺すると言っていましたね
【フェイルノート】 でも、もう一つ理由があったの ラグナロク王国の領土 あそこが必要だったから
【ナディア】 ラグナロク王国の領土が…? あんな小さな国を欲しがる理由 なんて…
【フェイルノート】 あそこにあるのよ 地底世界への出入り口が 結界の歪みがね
【ギル】 マジかよ!? そんなの全然知らなかったぞ!
【フェイルノート】 お前達には見つけられない 「私達」になら見分けられる そういう類のものよ
【フェイルノート】 さっき言ったでしょ 「私達」なら通り抜けられる箇所が あるって
【フェイルノート】 そこを押さえる必要があったから 三国で手を組んで進軍したの
【ナディア】 何てことを…
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