100605050 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第6章 デモンズフェイク 第５話 布団が吹っ飛んだ STAGE5
【フェイルノート】
ナディア、お前に対する態度は
三国でバラバラだったわ
【フェイルノート】
ハルモニアは不確定要素である
ティルフィングの復活を阻止する
ため、お前を管理下に置こうとした
【フェイルノート】
トレイセーマは単純にティルフィング
を復活させて地底世界への道を
示して欲しかったようね
【フェイルノート】
そして私は、お前を殺すことにした
ティルフィングなんて余計な戦力を
必要としていなかったから
【フェイルノート】
何より、ティルフィングが復活したら
せっかくラグナロク王国に進軍した
意味が薄まるものね
【アルマス】
どういうこと？
【フェイルノート】
言ったでしょ
ティルフィングが復活すれば状況は
一変するって
【フェイルノート】
ティルフィングなら結界の歪みも何も
関係ない
その力で地底世界への道を作れるのよ
【ティターニア】 「大穴」の結界を越えられるという ことですかっ？
【ティターニア】 ですが、それならどうして ティルフィングは結界を壊しておいて くれなかったのでしょう？
【フェイルノート】
さあね
その時点で彼女がどうなってたのか
さすがに私でも分からないし
【フェイルノート】
とにかく彼女なら結界を破壊できる
そうなれば「大穴」のどこからでも
侵入が可能ね
【フェイルノート】
それはケイオスリオンにとって
あまり良いことじゃない
数ではトレイセーマが有利だから
【アルマス】
だからナディアを殺そうとした…
フェイルノート、
いい加減にしなさいよ！
【フェイルノート】
でも、アルマス
お前が現れた
さらにディスラプターズも
【フェイルノート】
だから考えを改めたの
ティルフィングもまた駒になるかも
しれないって
【フェイルノート】
私はどちらでも構わないわ
ティルフィングが復活しようと
しまいと計画に問題はない
【フェイルノート】
でも一つだけ言っておく
ナディア、お前は何がしたいの？
【ナディア】 えっ…？ 私は人々の平穏な日々を――
【フェイルノート】
その理想のために何をするのかって
聞いているのよ
【ナディア】 何をするのか…
【フェイルノート】
無力なままで理想を実現できると
本気で思っているの？
【フェイルノート】
お前は「鍵」よ
ティルフィングの封印を解けば
きっとその人格は消えて無くなる
【アルマス】
なっ…！？
【フェイルノート】
だから聞きたいの
お前の意思はどこにある？
【ナディア】 私の意思…
【フェイルノート】
喋りすぎたわね
少し休むわ
お前達も部屋は好きに使いなさい
【アルマス】
ちょっと！
待ちなさいよ、フェイルノート！
【アルマス】
…ティニ、しばらく私とナディアを
二人きりにして
【ティターニア】 アルマス… 分かりました ギル、マスター、お願いします
【ギル】 あ、うん…
【ナディア】 …………
【アルマス】
ナディア、いい？
【ナディア】 はい…
【アルマス】
二人きりで話したいことがあるの
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