100703030 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第7章 ツイン・ウェイク 第3話 二人の眠り姫 STAGE3
【ゼロ】 ユグドラシル切断の反動でどんな影響 を受けるか予想がつかなかったが… まさか二人になるとはな
【マサムネ】 どちらも意識がない… 生きてはいるようだが…
【ロンギヌス】 おい…早いとこ、ここを離れた方が 良いんじゃないのか?
【ロンギヌス】 さっきから地面が妙に揺れてやがる 叩き斬られたユグドラシルが倒れるん じゃなくて浮き上がりそうだぞ
【ゼロ】 そうだな マサムネ、そっちのティルフィングを 頼む
【マサムネ】 分かった 予定通り、安全な場所に隠すんだな?
【ゼロ】 ああ 後のことはアマネに頼んである
【ゼロ】 あいつには最後まで面倒かけちまうが …情けない兄貴だよ
【マサムネ】 …良いじゃないか お前は妹の名前を思い出せた 俺は、もう無理だ…
【ロンギヌス】 おい、急げ
【ゼロ】 分かってる マサムネ、さっき渡した地図の ところに向かえ
【ゼロ】 そこにアルテミスが封印術式を 準備して待っているはずだ
【マサムネ】 分かった お前もしっかりやれよ じゃあな
【ゼロ】 お互い、最期まで生き抜いてやろうぜ
【ロンギヌス】 …………
【マサムネ】 この辺りのはずだが…
【アルテミス】 やっと来たか マサムネ、君一人だけなのか!?
【マサムネ】 ああ…実は予想外のことが起きた もんでな
【アルテミス】 なるほど、二人にね… 理屈は分からなくもない
【アルテミス】 それなら二人を別々に隠しておく方が 賢明だろう まず、彼女をこの器に入れてくれ
【マサムネ】 こうか? …彼女はこれから何年眠り続ける ことになるんだろうな
【アルテミス】 さてね 確実に言えることは、その頃、 ボク達は魔獣化しているってことだ
【マサムネ】 それでも俺達は希望を繋ぐ この神器をいつか彼女に渡して
【アルテミス】 そういうことだ 見てごらん ユグドラシルが天に昇っていく
【マサムネ】 少しずつ透けていくぞ 天上世界にまで行っちまうのか…
【アルテミス】 こちらの封印は完了だ ボクはゼロの方に向かうけど、 君はどうする?
【マサムネ】 俺は…ここで番人になる ときが来るまで“彼女”を守るよ ゼロとの約束だ
【アルテミス】 そうかい じゃあ、達者でな
【マサムネ】 さよなら、指揮官殿…
【マサムネ】 ふう… 一人になったな
【マサムネ】 この意識が尽きるまで… 少しくらいは昔のことを覚えて いないか、考えてみるか
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