100704010 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第7章 ツイン・ウェイク 第４話 二人の絶望 STAGE1
【トレイセーマ兵】
もたもたするな！
準備を急げ！
【トレイセーマ兵】
今回はかなり大がかりな遠征になる
覚悟しておけ！
【アルマス】 マサムネのお陰で首都まで あっという間だったけど…
【ギル】 何か慌ただしそうだな またどこかに攻め込むつもり みてぇだぜ
【ミョルニル】
おまつりみたいだね～♪
ミョルニルちゃんもあそびたいな～っ
【ギル】 いや、その解釈は無茶過ぎだろ…
【マサムネ】
まさか…しかし早すぎるのでは…
【ティターニア】 マサムネ、何か知っているのですか？
【マサムネ】
うむ…
主君は『地底世界』のことを知って
おられるか？
【アルマス】 ハルモニアでもケイオスリオンでも 聞いたわよ トレイセーマも進軍する気なのね
【マサムネ】
何故、そなたが答える？
…まあ、いい
【マサムネ】
ナディアが地底世界への道を示すと
言われてきたのだ
故に拙者は彼女を捕らえた
【マサムネ】
しかしナディアがいないというのに
十三議会は進軍を決定したという
ことであろうか…何故？
【アルマス】 ねえ、ちょっと聞きたいんだけど トレイセーマのトップは本当に 十三議会なの？
【アルマス】 その上に、斬ル姫がいたりしない？ カシウスって名前の
【マサムネ】
そなた！？
何故、その名をっ…
【ティターニア】 やはり、いるのですね トレイセーマにも頂点に立つ斬ル姫が
【マサムネ】
…ここに至っては隠し立てしても
無駄であろうな
主君に嘘偽りは申せぬ
【マサムネ】
…あの方は、トレイセーマにおける
“特例”なのだ
その存在は秘匿されておる
【マサムネ】
そもそもカシウス殿が平等理念を
掲げ、十三議会も作り上げた
そして己を奥底に隠したのだ
【マサムネ】
あの方の声を聞くときは、国難と
呼べる大事が起きたときだけ
そう定められている
【アルマス】 ふうん… トレイセーマもややこしいわね
【アルマス】 とりあえず、カシウスがいることを 確認できただけで十分よ マサムネ、彼女に会わせて
【マサムネ】
それは主君のご命令か？
拙者はそなたに仕えているわけでは
ないぞ
【アルマス】 ああ、もう…！ 面倒くさいわねぇっ
【ギル】 斬ル姫って、だいたい面倒くさい 連中だと思うけどな…
【マサムネ】
失礼致す
…静かだな
【アルマス】 ここが十三議会の会議場？ 誰もいないわね…
【マサムネ】
この静寂、不自然とは思わぬか？
いくら拙者が案内したとはいえ
ここまで斬ル姫に遭遇しておらぬ
【アルマス】 そういえば…まさか、罠っ？
【マサムネ】
あるいは別の理由が何か…
【ケラウノス】
どちらかというと、別の理由かなぁ
君達に構ってる暇はないんだよ
【アルマス】 誰！？
【ミョルニル】
あ～っ！
ケラウノスだ～
やほやほ～っ
【ギル】 えっ…？ ユノ…？
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