10071303 ロンギヌスストーリー 『凛として修練』
ひらひらと宙を舞う蝶 アロンダイトは、それを 真剣な眼差しで追っていた
【アロンダイト】
この子達の独特な動きを
捉えるのは至難の業…
しかし…
【アロンダイト】
それが出来れば…
一つ強くなれる気がする！
目にも止まらぬ速さで 手を繰り出す彼女 しかし…
【アロンダイト】
っ！？
ダ…ダメだわ！
【アロンダイト】
捕まえられない…！
私は…もうこれ以上、
強くはなれないの…？
【アロンダイト】
今が…限界なの…？
今を…越える事は出来ないの…？
彼女の目は、悔し涙で溢れていた
選択肢:
- 見てダメなら、見ないでやれば…？ → select_label_01へ
- 目だけで追うのは限界があるのかも → select_label_02へ
- 見てからじゃ遅いのかなぁ…？ → select_label_03へ
彼女の目は、悔し涙で溢れていた
select_label_01:
【アロンダイト】
見ないでやれったって…それじゃ…
ハッ！
select_label_02:
【アロンダイト】
だったら…一体どうすれば…
ハッ！
select_label_03:
【アロンダイト】
でも…見る前になんて…
ハッ！
select_label_end:
【アロンダイト】
今までの私は…
目に映るものだけが
全てだと…
【アロンダイト】
わかりました…
マスター…ありがとう！
【アロンダイト】
なにか…掴めそうな気がします！
再び、目を閉じ 精神を統一する彼女
【アロンダイト】
…今！
目を見開き、彼女が そっと手を差し出した
【アロンダイト】
っ！！
できた…マスター…私…
できました！
傷つけることなく、 蝶々を優しく捕らえた彼女
【アロンダイト】
見えました！
新たなる剣の心得！
その名も…！
【アロンダイト】
『凛として修練』！！
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
蝶々は祝福するかのように、 またひらひらと彼女の手を離れ、 優雅に舞った
【アロンダイト】
“後の先”…
【アロンダイト】
今までの私は敵の攻撃を見てから
受け、返していました
【アロンダイト】
しかし、“後の先”とは…
見てからでは遅いのです
【アロンダイト】
敵が攻撃を仕掛ける前から
そのクセやパターンを読み、
先回りして返す
【アロンダイト】
マスターのおかげでそれに気づき、
蝶々さんの“気”というか…
動きを予測する事ができたのです
【アロンダイト】
私、また一つ…
強くなることができました！
【アロンダイト】
本当に…
ありがとう！！
その笑顔は、 青い空に溶け込んでいきそうな程、 清々しかった
【アロンダイト】
よし！
じゃあ…
ようやく、遊びに出発かと 準備するマスター
【アロンダイト】
今の感覚を忘れないうちに復習！
稽古再開！
ま…また稽古！？
【アロンダイト】
だってマスターのこと…
ずっとお守りしたいから！
曇りの無い瞳でそう言われると 反論できなくなる マスターであった
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