10071304 ロンギヌスストーリー 『凛として精練』
あれから数日後――
【アロンダイト】 はぁッ!はぁッ!はぁッ!
蝶々から学んだはずの アロンダイトがまたキツそうな 鍛練を積んでいた
【アロンダイト】 あ、マスター
【アロンダイト】 ええ、そうですね 今日も勿論、鍛練です
【アロンダイト】 蝶々さんからの教えは しっかりつちかってますよ
【アロンダイト】 でも、マスターをお守りするためには その先が必要だって気づいたんです
【アロンダイト】 マスター、見ていてください
すると、 花に蜜を吸いに来た蝶に向かって その切っ先を音もなく突きつけた!
【アロンダイト】 ふっ!
刃の背に蝶が乗り、 切っ先は花についた 害虫を突き刺していた
【アロンダイト】 さらなる追求の結果です 『凛として精練』!!
彼女のスキルは 大幅にパワーアップしていた
【アロンダイト】 マスターをお守りするという 目標が明確になったことで 私、自信が持てたんです
【アロンダイト】 蝶々さんとこうしていると 鍛練ばかりしているのは よくないんじゃないかとか…
【アロンダイト】 いままで思いもしなかった感情が 湧き出て来て、自分を見直せたんです
【アロンダイト】 でも、気づきました 私は鍛練を積んでこそ価値があるって
剣に止まっていた蝶が ふわりと彼女の周囲を舞った
【アロンダイト】 …ありがとう、蝶々さん
【アロンダイト】 ふふっ こうしていつも慰めてくれるんです、
【アロンダイト】 だから、マスター 鍛練ばかりしてても 心配しないでください
【アロンダイト】 それと…ちょっと待ってください
【アロンダイト】 今日の鍛練は終了して 蝶々さんと一緒に 遊びに行きましょう!
蝶と戯れるアロンダイトは 幸せそうな笑顔を見せた
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