10072201 アロンダイトストーリー サンドイッチと鳶
【アロンダイト】 百九十九万九千八百九十六ッ! 百九十九万九千八百九十七ッ! 百九十九万九千…八百ッ九十八ッ!!
【アロンダイト】 …はぁッ!はぁッ!はぁッ!
【アロンダイト】 …また…私の剣の稽古の… 邪魔に現れたのですか… マスター…はぁ…はぁ…
【アロンダイト】 以前にもこんな事ありましたよね…? 二度あることは三度あるとは… 本当ですね…はぁ…はぁ…
【アロンダイト】 また、そうやって誘ってくる… いいですか?私が剣の修練に励むのは マスターをお守りするためです
【アロンダイト】 マスターにもしものことがあったら… 私は…く、悔やんでも 悔やみきれませんから
顔を赤くして、また剣を振り続ける その熱心さにマスターは お出掛けの誘いを諦めることにした
しばらく経って…
【アロンダイト】 百九十九万九千九百九十八ッ! 百九十九万九千九百九十九ッ! に…ニ百…万ッ!!
【アロンダイト】 …はぁッ!はぁッ!はぁッ! ご…午前の稽古…お、終わり…!
やっと休憩タイム 彼女の楽しみは…
【アロンダイト】 …え?これですか? サンドイッチです はい、朝起きて作りました
【アロンダイト】 すいません… マスターが来るとは思ってなかった ので…私の分しか無くて…
気にしてなくていいよ と、優しく答えるマスター
【アロンダイト】 では、心苦しいですが… いただきま
と、彼女がサンドイッチを 口に入れようとした瞬間だった
『バサバサッ!』
【アロンダイト】 きゃあっ! ちょ…ちょっと!
まさに一瞬の出来事!
上空から飛んで来た鳶が、 彼女のランチを奪って 飛び去ってしまったのだった
【アロンダイト】 そんな…私の…サンドイッチが…
残念だけど、諦めるしかないよ と、励ますマスター …が、
【アロンダイト】 楽しみにしてたのに~… 悔やんでも… 悔やみきれません…
がっくりと膝を付くアロンダイト そ、そんなに落ち込む…? と、マスターが驚く
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