100802050 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第8章 アビス・メモリー 第2話 反転する真実 STAGE5
【レーヴァテイン】 何とか…逃げ切った… さすがに手強かったわね…
【レーヴァテイン】 でも、“白羽”は手に入れたっ… これさえあれば…たくさんの人達を 瘴気から…守れ…る…
【レーヴァテイン】 ううっ… ここ…どこ…?
【レーヴァテイン】 確か森で意識を失って… 何でベッドに寝ていたの…?
【老人】 ああ、目を覚ましたかね 良かった、良かった
【レーヴァテイン】 誰!?
【老人】 そんなに身構えんでくれ わしゃ、ただのジジイじゃよ
【老人】 近くの森で倒れとるあんたを 見つけてのう
【老人】 老骨に鞭打って家まで運んだんじゃ
【レーヴァテイン】 そう…ありがと… それじゃ、もう行くから
【老人】 そう急くこともあるまいて それに、これなんじゃが…
【レーヴァテイン】 その瓶は…返して!
【老人】 別に盗りゃせんよ… それより老いぼれの話を少し 聞いてもらえんかね
【レーヴァテイン】 …………
【老人】 こう見えて、わしゃ医者なんじゃ 酷い時代になったもんで、 毎日、患者に事欠かん
【老人】 あんた…この瓶に入っとるのは “白羽”じゃろ? ミカエル様の恩寵…
【老人】 これだけあれば、たくさんの人々を 瘴気から守ることができる あんた、そう考えとるわけだ
【レーヴァテイン】 そうよ… お爺さんも、それが必要?
【老人】 いいや、いらん むしろ今すぐ捨ててしまいたい くらいじゃよ
【レーヴァテイン】 何を言うの…? あなた、医者なんでしょ?
【老人】 医者だからじゃ… この辺りでは皆、ミカエル様の恩寵を 受けようとやっきになっておる
【老人】 他にも悪魔の血を求める者や獣の 肉を欲する者もおるようじゃな
【レーヴァテイン】 生き延びるためよ… そうしないと瘴気で人類は死に絶えて しまうから…
【老人】 そう… 皆、そう信じておる わしも以前はそうじゃったよ…
【老人】 孫を失うまでは、のう…
【レーヴァテイン】 “白羽”が…効かなかったの?
【老人】 それだけならどんなに良かったか… ついて来なさい 見せてあげよう…
【老人】 天使人の、なれの果てを
【レーヴァテイン】 随分と肌寒い…地下倉庫?
【老人】 この棺に孫が収められて眠っておる …許しておくれ
【レーヴァテイン】 えっ…!? 何…これっ…?
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