100804030 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第8章 アビス・メモリー 第4話 天使の理 STAGE3
【ハルモニア兵】 前方に建造物を発見しました! 斥候を派遣致しますか、 エロース様?
【エロース】 そうですねぇ 教皇様を害する方々が潜んでいたら いけませんから、お願いしますぅ
【ハルモニア兵】 はい! ただちに斥候部隊を向かわせます!
【ハルモニア兵】 “愛の天使”とか言われてますが、 斬ル姫を信奉して、その言に従うなど 信じられませんね
【ハルモニア兵】 教皇様は何故、あのような行いを 放置しておられるのか…
【フォルカス】 随分と積極的に兵を動かしていますね 『信者』が多いとはいえ、あなたの 私兵ではありませんよ
【エロース】 分かってますよ~ フォルカスは心配性ですね~…
【エロース】 エロースの教皇様に対する忠誠は、 まさに真なる愛なんですよ~
【エロース】 兵士の中にエロースの信者が多いのは 事実ですけれど~、それも全て教皇様 への愛の賜物なんですから~っ
【フォルカス】 …あなたの実力は認めています ですが、規律は守って下さい
【エロース】 何だかピリピリしてますね~… エロースはヴァナルガンドの分も 頑張ろうと思ってるだけですのに~
【エロース】 愛が足りていませんね~… もっともっと愛を溢れさせて 皆さんを真なる愛に導きましょ~っ
【レーヴァテイン】 ハルモニア軍が見えてきた…
【ソロモン】 兵士が数名、近づいてくるわ グラウ、分析を
【グラウ】 斥候である確率、98.8% 射程範囲内ですが、より接近させて からの攻撃を推奨します
【ソロモン】 本隊とはまだ距離がある 建物を遮蔽物に使った方が こちらに有利では?
【レーヴァテイン】 …作戦はソロモンに任せるわ 少しの間、お願い
【ティルフィング】 レーヴァテイン、 アルマス達は裏口から 出ていきましたよ
【レーヴァテイン】 そう… ねえ、ティル どうしてここに残ったの?
【レーヴァテイン】 あなただって…私の考えに同意してる わけじゃ…ないんでしょ
【レーヴァテイン】 だったら…アルマス達について 行けば良かったのに…
【ティルフィング】 レーヴァテイン… 私はナディアだった頃の記憶も 有しています
【ティルフィング】 その記憶の中にケイオスリオンの 皇帝と話をしたときのものが ありました
【ティルフィング】 アルマスが先程言っていたように 今の皇帝はルシファーとは違う存在に なっているようです
【ティルフィング】 それなら…改めて話し合いの余地が あるのではないかと…
【レーヴァテイン】 はぁ… あなたもアルマスの味方なのね…
【ティルフィング】 地底に潜む者を討つべきだという 考えはあなたと同じです 人類を救いたいという思いもっ
【レーヴァテイン】 いいの… ティルが教皇と対話したいのなら 道を切り拓いてあげる
【ティルフィング】 レーヴァテイン… ごめんなさい
【レーヴァテイン】 謝らないで 余計、辛いから…
【ティルフィング】 いえ…実はここに残ったのには もう一つ理由があるんです
【ティルフィング】 マスターと、どう接すれば良いのか 分からなくて… それにギルとも…
【レーヴァテイン】 ギル…あの子、あなたのことを チラチラ見てる割に目を合わせようと しなかったわね
【ティルフィング】 はい… 私も何と声を掛ければ良いのか 分からなくて…
【ティルフィング】 きっと話をすればするほど、 ナディアとの違いを感じさせてしまう だけでしょうから
【レーヴァテイン】 そういうところ… 変わってない…
【レーヴァテイン】 ねえ、それよりも問題なのは… マスターの方じゃない?
【レーヴァテイン】 ティル、マスターの正体も当然、 思い出しているのよね どうして言わないの?
【ティルフィング】 それは…きっと、あなたと同じ 理由です
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