10092201 バルムンクストーリー 冒険心なんてない
【バルムンク】 …あ、マスター はい、今日の食事当番は私です
【バルムンク】 あの…そんなに美味しくは 作れないと思いますけど…いや、 て言うか、むしろまずいかも…
『ドラゴンキラー』という強そうな 異名を持つ彼女だが、その自信の無さ は相変わらずである
【バルムンク】 確かにダンスパーティーでは 踊りましたけど…あ、あの時は、 お酒も入ってましたから!
【バルムンク】 あれでみんなの目も変わり、 自信も少しはつきました…
【バルムンク】 でも! だからと言って調子に乗っては ダメです!うかれちゃダメなんです!
【バルムンク】 ということなので… 本当に美味しくないと思いますよ…?
【バルムンク】 晩ご飯… 言い訳みたいで申し訳ないですが…
せっかく実力もあり、容姿も端麗で、 自信も少なからず付けたのに、 真面目というか手堅いというか…
冒険心のない彼女
【バルムンク】 そんな…「もったいない」と 言われても…これが私の性分なので 仕方ないんです!
【バルムンク】 冒険なんて…夢のような話です…
次の日─
【バルムンク】 なんですか、マスター? こんな所に呼び出して
【バルムンク】 …え? もうすぐ来るって 誰が…ですか?
【バルムンク】 …は? 『冒険へ導く者』? いや、意味がわかりませ…
その時だった 「バサッ!バサッ!」という 大きな音とともに現れたのは…
【バルムンク】 …ッ!! ド…ドラゴン…!? え?冒険って…!
ドラゴンの背に飛び乗ったマスターが 彼女に手を差し出した
【バルムンク】 …ドラゴンと!?
Next: 10092202