10111201 エクスカリバーストーリー 星空の下で
日々、押し寄せる大量の異族 もう何日も休息など取れてはいない 戦いは、熾烈を極めていた
【エクスカリバー】
大丈夫ですか、マスター？
休める時に休んで下さい
見張りは私がやりますから
【エクスカリバー】
それにしても静かな夜ですね
毎日がこうならいいのに
【エクスカリバー】
見て下さい、星もこんなに綺麗で…
…あ！流れ星！！
今、見ました！？マスター！
【エクスカリバー】
あ、すみません…はしゃいじゃって
でも本当に…毎日がこうなら
どんなにいいでしょうね
【エクスカリバー】
私は大丈夫ですよ
マスターをお守りする
それが使命…休息なんか要りません
【エクスカリバー】
ダメです！交代なんてできません！
マスターに、もしもの事があったら、
私は死んでも死に切れません！
急に声を荒げる彼女 それは、静かな夜にこだました
【エクスカリバー】
…し、失礼しました！
私…マスターに向かって、
なんて口の利き方を…
【エクスカリバー】
申し訳ありません…
遠い過去の記憶が
そうさせているようです…
【エクスカリバー】
聖剣『エクスカリバー』…
その鞘は身につける者に
傷を受けさせない魔法の鞘
【エクスカリバー】
しかし、今の私は…
そんな栄光の鞘なき
不完全な戦士…
【エクスカリバー】
マスターをお守りできるような
魔法は身につけておりません…
ですから、この剣の腕で…
【エクスカリバー】
なにがあっても守ってみせます！
絶対に！！
真剣な眼差しでマスターを 見つめるエクスカリバー
【エクスカリバー】
というわけですから、
マスターはゆっくりと休んで下さい
私が見張り役を務めますから
【エクスカリバー】
…もう！
話、聞いてましたか？
そりゃ、星は綺麗ですけど…
【エクスカリバー】
今を生きなければ…
もったいない…？
【エクスカリバー】
…………
【エクスカリバー】
…わかりました
でも、少しだけですよ？
【エクスカリバー】
それに星を見ている間も、
私の側を離れないように！
いいですね？
厳しい口調でマスターを たしなめる彼女
しかし、星を見に出掛ける その表情は、 どこか嬉しそうだった
Next: 10111202