101203060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第12章 リバースワールド 第3話 天上、鳴動 STAGE6
【エドガー】 バカな真似はよせ! 死にに行くようなものだっ いや、もっと酷いことになるぞ…!
【エドガー】 確かに斬ル姫達を送り込む計画は 上手くいかなかった… けれど、失敗とも言い切れない
【エドガー】 あのときは絶望してしまったが… 「糸」が無限に拡散したということは 地上世界に辿り着いた可能性もある
【エドガー】 まともな状態で辿り着いていなくても 地上世界で彼女達の存在を確定させる 事物と接することができれば…
【エドガー】 例えば地上世界特有のものと 融合するとかっ…
【エドガー】 そうだ! 神器を手にすれば 完全な状態に戻ることが――
【ティバルト】 やめろ、エドガー! こいつを行かせてやれっ
【エドガー】 ティバルト!? 君まで正気を失ったのかっ?
【ティバルト】 お前こそ、都合の良い希望的観測に すがりついてるんじゃない!
【ティバルト】 計画は失敗した… 数年かけて準備した計画は 失敗したんだ!!
【ティバルト】 次の計画を考えて実行に移すまで 何年かかる?その間に地上は 何百年経過してしまうんだ!?
【ティバルト】 もう…俺達に打てる手はないんだ… せめて、マスターの好きにさせて やれよ…
【教皇】 ああ、間に合いましたね 良かった
【ティバルト】 教皇猊下、 何故、このようなところにっ?
【教皇】 そちらの奏官にこれを ひょっとしたら地上世界へと 導いてくれるかもしれません
【エドガー】 それは…神器ロンギヌス!? ゼロとともにもたらされ、 教会に唯一残されたご神体ですよ!
【教皇】 だからこそです 勇敢にも地上世界へ向かおうとする 者に神器の加護があらんことを
【エドガー】 おやめ下さい! 斬ル姫を失い、さらに神器まで 失ってしまっては――
【ティバルト】 いや!名案かもしれないっ もし神器が地上世界にいる ロンギヌスと引かれ合えば…
【ティバルト】 文字通り、マスターを導いて くれるかもしれないぞっ
【エドガー】 そんなっ… 無茶苦茶だ…! 無謀すぎるっ…
【ティバルト】 そんなことは百も承知だ! …どうする、マスター?
選択肢:
- 斬ル姫を奪還する → select_label_01へ
- 必ず地上に辿り着く → select_label_01へ
- ゼロからでも希望はある → select_label_01へ
そんなことは百も承知だ! …どうする、マスター?
select_label_01:
【教皇】 決まりですね それでは、これを 決して手放すことのないように
【エドガー】 …もし失敗したとしても どうか、生き延びてくれ
【ティバルト】 行ってこい! きっと、お前の斬ル姫達が 地上世界で待ってるぞ!
そして神器ロンギヌスを抱え、 地上世界を目指し旅立った――
一体どれほどの時が過ぎたのか… 数百年…?それとも…一瞬?
時の流れは曖昧で、刹那を悠久に 引き延ばしたような感覚に幾度も 襲われた
真っ白な暗闇の中をどこまでも どこまでも落ちていく…
いつしか抱えていた神器はその身に 溶け込み、一つになっていた
消えゆく意識…それでも一つだけ 決して忘れなかったことがある
奪還する 斬ル姫を奪還する そのために自分は――
【???】 あの… 大丈夫ですか…
【???】 ああ、良かった… 目を覚ましてくれました
【???】 …ご安心下さい ここはラグナロク王国 私はナディアと申します
【ナディア】 アナタの声が、私に届きました… 私はアナタを… 探していたのかもしれません
【ナディア】 なぜと言われても、 一言では説明し辛いのですが…
【ナディア】 …アナタのお名前を 教えていただけませんか?
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