10122303 オティヌスストーリー2 『クイーンズサイス』
買い込んだ食料を 棚に積み込むマスター
【アダマス】 ようやく任務完了ね じゃ、とっとと帰りましょ
彼女が踵を返す
…と、その瞬間!
10㎏はあろうかと思われる米袋が、 彼女の頭上目がけ、棚から落下した
【アダマス】 …!!
彼女が大鎌を出すのよりも早く、 マスターが彼女を守ろうと 咄嗟に動く
【アダマス】 !! …くっ!
そのマスターを助けるため、 彼女の大鎌が強烈な光を放った
刹那!米袋は粉砕され、 その勢いに吹っ飛ぶマスター
選択肢:
- た…助けてくれたの? → select_label_01へ
- 弱い男は助けないと思ってた… → select_label_02へ
- 強い男じゃなきゃ許さないって… → select_label_03へ
刹那!米袋は粉砕され、 その勢いに吹っ飛ぶマスター
select_label_01:
【アダマス】 そんなつもり…なかったんだけどね
select_label_02:
【アダマス】 あたしも…そう思ってた…
select_label_03:
【アダマス】 あぁ、許さないよ…だから
select_label_end:
【アダマス】 自分でも驚いてるよ 何で、あんたなんか…
【アダマス】 でも…
【アダマス】 躊躇もせず、怖気も見せずに、 あたしを助けようとするなんて…
【アダマス】 あんた…心の強い いいマスターだよ
初めて彼女がドSじゃない、 優しい笑顔を見せた
【アダマス】 今の…新たな技になるかも 奥義『クイーンズサイス』 として!!
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
誰かのためってのも… いいもんでしょ? マスターが彼女に尋ねる
【アダマス】 誰かのために動くなんて… ガラじゃないと思ったのに
【アダマス】 だって自分を犠牲にして 喜ぶなんて、そんなの ドMのすることでしょ?
【アダマス】 でも…
【アダマス】 あんたのためなら、 それもアリかな …なんて
床に転んだままのマスターに、 彼女がそっと手を差し出す
起こしてもらえるのかと 手を伸ばすマスター
【アダマス】 …ふふ
しかし、その手はすんでのところで すっと引っ込められた
【アダマス】 甘いわよ?あたしのマスターを 名乗る以上…あんたには もっと強くなってもらわないとね
そう言って見下ろす彼女の目は、 小悪魔的な妖艶さと 天使の優しさが同居していた
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