101303060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第13章 トレジャーメモリー 第３話 虹のふもとへ STAGE6
【フェイルノート】
無様ね、イシューリエル
どうして隙を見せたの？
【フェイルノート】
お前がマサムネを自由にしたせいで
アルマス達を逃がしてしまった
【イシューリエル】
申し訳ありませんわ…
けれど、皇帝陛下にお尋ねしたい
ことがありますの
【イシューリエル】
陛下はわたくしを
騙しておりましたのっ？
【フェイルノート】
何を言っているの…？
まったく、D.plugしたマルコシアスの
影響で猜疑心が強まっているわね
【イシューリエル】
もし陛下がわたくしを
騙していたのなら…陛下を殺して
わたくしも自害致します！
【フェイルノート】
落ち着きなさい、イシューリエル
説明不足だったことは認めるわ
けれど、私はお前を騙していない
【フェイルノート】
お前とエクスカリバーだけを
アルマス達と戦わせていたのは
情報収集のためよ
【カシウス】
カドケウスの情熱がアルマス達の
手足を絡め取り、やがてその翼を
地に墜とす…その前兆よ
【カドケウス】
カシウス様に命じられて、
戦ってるときの情報を
集め続けていたんだっ
【カドケウス】
それを、あの子に伝えて…
確実にアルマス達を仕留める作戦
だったんだよ
【フェイルノート】
理解できたかしら、イシューリエル？
お前は私の命令通り、
戦い続けていれば良かったのに
【フェイルノート】
情報が集まりきる前に
アルマス達を逃がしてしまったわ
がっかりよ
【イシューリエル】
まさか…
皇帝陛下がそのことをわたくしに
隠していただなんてっ
【イシューリエル】
わたくしは作戦を伝えるに値しないと
…信頼できないと
そうお考えだったのですね！
【イシューリエル】
違うと仰るのなら、
あなたのトゥルースを
証明してみせて下さい！
【フェイルノート】
少し、頭を冷やしなさい
【イシューリエル】
ああっ…
皇帝、陛下…！
【ティファレト】
フェイルノート、
そこまでやらずとも
良かったのでは…？
【フェイルノート】
眠らせただけよ
すぐに意識を取り戻すわ
【エクスカリバー】
まったく、嘆かわしいですね！
仕えるべき主に手を上げるなどっ
【エクスカリバー】
我が君よ、私はあなた様に絶対の
忠誠を誓っております
ああ、尊い…！
【ティファレト】
ありがとう、エクスカリバー
…あの、涙を拭いて下さい
【エクスカリバー】
ああ！ああ！
我が君が私のことを気遣って…
ぐすっ…聖なるかな、我が君！
【ティファレト】
ええと…困りましたね
【カシウス】
未熟なれど集められし欠片は
闇の執行者に伝えられるべきよ
そは必殺の矢
【フェイルノート】
ええ、そうね
カドケウスに情報を伝えさせて
私達は…
【カシウス】
再び訪れましょう
「虹のふもと」を
【ティファレト】
きっとアルマスも、
向かっているはずですから
【フェイルノート】
そこで忌まわしき“バイブス”を
この世から消し去ってあげる
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