10146204 ティルフィング 『キルザクロノス』
夕日を眺めながら 二人は昔話に花を咲かせていた
【ティルフィング】 ふふふふ…! そんなこともありましたね! 懐かしいなぁ…
【ティルフィング】 誰も知らない マスターと私、デュリンだけの 大切な思い出です…
もう本当にあと少しで 夕日は水平線の向こうに消える
ティルフィングは おもむろに立ち上がると ゆっくり剣を抜いた
【ティルフィング】 …あの水平線で 夕日を斬ってしまえば 時間が止まると思いませんか?
え…? ティルフィング…どうしたの? マスターが驚いていると…
【ティルフィング】 届け…我が斬撃… 『キルザクロノス』!!
特大級の斬撃を夕日めがけて 放つティルフィング
波を裂き、湖を平にするほどの 見事な一撃も 夕日にはついに届かなかった
選択肢:
- 夕日は手が届かないから美しいのかも → select_label_01へ
- 僕らには、進むべき明日があるからね → select_label_02へ
- いつかあの夕日の下まで行こう → select_label_03へ
波を裂き、湖を平にするほどの 見事な一撃も 夕日にはついに届かなかった
select_label_01:
【ティルフィング】 …欲張っちゃ、ダメですよね
select_label_02:
【ティルフィング】 …止まっていられませんものね
select_label_03:
【ティルフィング】 マスターとなら、行ける気がします
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【ティルフィング】 夕日には届きませんでしたが 我ながら… 見事な一閃だったと思います
【ティルフィング】 私はマスターの剣です これからもこの力… あなたのために振るわせてください!
自らの意志で、欲望で 力いっぱいの力を出し切った ティルフィング
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【ティルフィング】 …でも あの夕日が沈むまでは… あと少しだけでいいので…
【ティルフィング】 少しだけ…普通の女の子で いさせてください…
夏の夕日の魔法が 彼女の背中を 少しだけ押したのだろうか
ティルフィングは マスターの手を引いて 岩場の上に腰を下ろす
最後の夕日に染まる彼女に マスターは見惚れてしまう また来よう、そうつぶやいていた
【ティルフィング】 はい…そうですね すべてが終わったら またみんなで来ましょう!
【ティルフィング】 え… その前に、二人で?
【ティルフィング】 …はい! 約束、ですよ…?
【ティルフィング】 破ったら… さっきの一閃で 斬ってしまいますからね!
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