10147201 ティルフィング_黒_ストーリー その業、強欲
【ティルフィング】
殲滅完了
異族を全く寄せ付けず 強力な剣技で葬り去った姫、 ティルフィング
彼女はかつて、 ブラックキラーズと呼ばれ かの『黒奏官』の元にいた
【ティルフィング】
…なんですか？
【ティルフィング】
みんなで食事…？
【ティルフィング】
遠慮しておきます
戦闘以外で皆さんと関わる
必要はありませんので…
素っ気なく言い放ち、 戦場を後にする
そんなある日、マスターは 一人で剣の特訓に勤しむ 彼女に遭遇した
【ティルフィング】
はぁ…はぁ…
【ティルフィング】
…あ
【ティルフィング】
ど…どうも
【ティルフィング】
キラープリンセスなら
強さを求めるのは当然
これくらい普通です
【ティルフィング】
なんですか？用がないのなら、
特訓の邪魔になるので
静かにして頂きたいのですが…
口調こそ丁寧だが、 その心は閉ざされたままである
マスターは思い切って尋ねてみた
【ティルフィング】
…え？あなたを…
警戒している理由…
ですか？
【ティルフィング】
…………
少し考えた後、 彼女が口を開いた
【ティルフィング】
それは…
【ティルフィング】
私の“業”が…
あなたとは決して
相容れないものだからです
君の“業”って…？ マスターが尋ねる
【ティルフィング】
…………
黙って、 剣を一振りする ティルフィング
ゴガガガガガガ…ッ！！
その強烈な一撃は、 まるで豆腐のように 大地を抉り取った
【ティルフィング】
私の業は…
【ティルフィング】
“強欲”
【ティルフィング】
この世界を
破壊し尽くさんとする
欲求です
その目は 背筋が凍りつきそうな程、 冷たいものだった
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