10242101 セイバーストーリー2(☆5) 落ち着かない闇夜
【セイバー】 ハァッ! ハッ!ハアァッ!!
緑のない荒れ果てた地で 一人剣を振るセイバー
【セイバー】 はぁ…はぁ…はぁ…!
その様子を見ていたマスターは、 彼女に声をかけてみた
【セイバー】 …あ、マスター
【セイバー】 こんな時間に…何を…?
【セイバー】 わ…わざわざ私の様子を 見に来られたのですか…?
【セイバー】 わ、私は見ての通り… 剣の修行を…
【セイバー】 …え? 焦りや不安を振り払うかのように 剣を振っていたと…?
【セイバー】 ……
俯く彼女
【セイバー】 そうかも…知れません…
【セイバー】 私は…サーヴァント 聖杯戦争を戦ってきた英霊… キル姫ではない…
【セイバー】 そう思いたかった…のですが、 こちらの世界にいればいる程…
【セイバー】 それは違うのだと 認識させられる…
【セイバー】 私は一体、何者なのか… この世界で…何を成さねば ならないのか…
【セイバー】 それを思うと…、 どうしても焦りと不安が 心を蝕むのです…
暗い影を落とすセイバー
【セイバー】 だから、そんな時は こうしてないと… 心が落ち着かなくて…!
【セイバー】 ハァーーッ!!
再び、剣を振り始める彼女 しかし、その剣先に いつもの鋭さは感じられなかった
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