10252203 シユウ 『霊蒼剣・鬼乃焔』
ピンチに陥った ムラマサの前に現れた 小さな炎
【ムラマサ】 あ…あなたは…!?
【鬼火】 僕は鬼火
【ムラマサ】 お…鬼火…さん?
【鬼火】 「助けて」って言ってたけど… 君を助けに来たわけじゃないよ
【ムラマサ】 …え?
【鬼火】 僕は君の“闘気”の一部 つまり…君自身ってわけさ
【ムラマサ】 ほ、ほんとに…?
【鬼火】 ほんとさ、その証拠に… もっと精神を集中してごらん
ブロロロロ…! 眼前に迫る巨大イノシシ
【ムラマサ】 う…うん!
なりふり構ってられず、 彼女が意識を高める
【ムラマサ】 …あ!
ボォォォォォッ!!
…と、彼女の手から 放たれる紫色の炎
【ムラマサ】 炎が…剣に!?
【ムラマサ】 これが…私のチカラ!?
グロロロローーッ! 彼女に突っ込んでくるイノシシ
【ムラマサ】 はぁぁーーーーっ!! くらえ!奥義!! 『霊蒼剣・鬼乃焔』
巻き上がる大きな火柱 驚いたイノシシは、 森の奥へと逃げ去っていった
【ムラマサ】 はぁ…はぁ… 今の…本当に私が…?
【鬼火】 初めてにしちゃ、 なかなか上出来だったね じゃ
【ムラマサ】 あ、待って!
待った!? と、帰って来るマスター
【ムラマサ】 あ、それ… 元気の出るものって…
【ムラマサ】 …薬草
彼女の膝の怪我に 薬草を塗りながら、 マスターが語り掛ける
選択肢:
- 自信がなくても大丈夫 → select_label_01へ
- 人生は経験や慣れだから → select_label_02へ
- 傷付く度に補強すればいいよ → select_label_03へ
彼女の膝の怪我に 薬草を塗りながら、 マスターが語り掛ける
select_label_01:
【ムラマサ】 本当…ですか…?
select_label_02:
【ムラマサ】 …素質や…才能じゃないと…
select_label_03:
【ムラマサ】 傷ついても…それを補えば…
select_label_end:
そうやって経験が増えるごとに 自分の中に手札も増える それが…きっと自信になるから
【ムラマサ】 …ありがとう…ございます
【ムラマサ】 私…謝らなきゃって… 思ってました…
【ムラマサ】 こっちに来てから… いつも元気づけて もらってばかりで
【ムラマサ】 でも…今は… ありがとうと言いたい…!
【ムラマサ】 こんなダメな私に… ここまで優しくしてくれて…
【ムラマサ】 主君、私…
【ムラマサ】 がんばります!!
【ムラマサ】 この世界で… マスターの助けになれるぐらい… がんばります!!
【ムラマサ】 あんな弱気はもう卒業!
【ムラマサ】 もっともっと強くなるぞ! エイエイオーッ!!
己を奮い立たせる彼女の目に、 もう不安の陰りはなかった
Next: 10252204