10282203 ウィズ 『シークレットローズ』
ダーインスレイヴは マスターの両肩を掴んで 真剣に尋ねる
【ダーインスレイヴ】 教えてほしい… 乙女らしく振る舞うには どうしたらよいだろうか!
【ダーインスレイヴ】 形は心得ている だがどうも意識すると 不自然になってしまう…
マスターは答えに困る きっと意識するようなことでは ないからだ
本当にダーインスレイヴは なんだかぎこちなかった
【ダーインスレイヴ】 だ、ダメだ… 自然に振る舞おうと思うと 逆に意識してしまう…!
【ダーインスレイヴ】 わたしは、いつも… どのように歩いたり 座ったりしていただろうか!?
【ダーインスレイヴ】 喋り方もこうだったろうか…? なんだか違う気がしてきたぞ…!
いつもどっしりと落ち着いて 余裕のあるダーインスレイヴが 混乱している…
たまにはそんな隙だらけの 彼女も悪くないなと思うけれど 笑ってばかりもいられない
ダーインスレイヴになにか 助け舟をだそうとしたときだった
【ダーインスレイヴ】 …ん? おやおや、どこから来たのかな?
【ダーインスレイヴ】 ふふふ… もふもふだねぇ、君は… それに立派なたてがみ!
【ダーインスレイヴ】 む… なんと、このたてがみは飾りか! じゃあきみは…誰かの飼い猫さん?
どこからともなく現れた たてがみの立派な猫…
マスターにとっては見覚えのある猫 隠れて飼っている生徒のことも 知っているが…
あえて黙っていることにした
【ダーインスレイヴ】 …猫が好きなの、だって? ふふ、可愛いものを 愛でたいと思うのは当然さ
【ダーインスレイヴ】 ねぇ…君もそう思うよね? よしよし…人懐っこいんだね
選択肢:
- 今の、それでいいんだよ → select_label_01へ
- 今、どこからどう見ても女の子だよ → select_label_02へ
- 今みたいにも話せるんだね → select_label_03へ
ねぇ…君もそう思うよね? よしよし…人懐っこいんだね
select_label_01:
【ダーインスレイヴ】 なに…どういうことだ!?
select_label_02:
【ダーインスレイヴ】 急になにを言い出すかと思えば!
select_label_03:
【ダーインスレイヴ】 今、わたしはなんと言っていた!?
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【ダーインスレイヴ】 なんと… 今わたしは、乙女言葉で 猫と会話していたというのか…?
気づかないくらい自然に 猫を愛でるダーインスレイヴからは 女の子っぽさがにじみ出ていた
だから初めから… なに一つ無理をする必要は なかったのだ
【ダーインスレイヴ】 …なんだか、恥ずかしいところを 見られてしまった気分だな…
【ダーインスレイヴ】 しかし…わたしにも こぼれだすほどの乙女らしさが 備わっていたのだな!
【ダーインスレイヴ】 『シークレットローズ」 秘めたる花が…今咲いたのだ!
それはまさしく 彼女が新たなスキルに 目覚めた瞬間だった
【ダーインスレイヴ】 マスター…
【ダーインスレイヴ】 いつも真摯に協力してくれて ありがとう! これからも頼りにしてるよ…!
不意打ちだった 見たこともない可愛らしい表情で ダーインスレイヴが笑ってみせたのだ
固まってしまったマスターを ダーインスレイヴは 愉快そうに見つめる。
【ダーインスレイヴ】 少しは可愛らしく 感謝を伝えようと思ったのだ いかがだったかな?
そう言ってダーインスレイヴは いつものようにかっこよく 決めたつもりなのだろう
でもその笑顔は… 最高に可愛い 女の子そのものだった
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