10321201 雑賀 ついた先はサクランボ畑
マスターの隊に新しく入った姫、 その名は…
【サクラ】 サクラ! クノイチの…
【サクラ】 じゃなかった! こっちでは『キル姫』? …って言うんだっけ?
【サクラ】 よく分かんないけど、 まぁいいや! とにかく、よろしくね!
良く言えば元気で活発、 悪く言えば楽観的で少しずぼら それが彼女だ
【サクラ】 え?マジで? 物見遊山に連れてってくれるの? あんたっていい人だね!
歓迎の意味も込め、 彼女を街に連れて行くマスター
【サクラ】 へ~!私が住んでたとことは別世界! まるで南蛮って言うか、 異国の地みたいだね!
街を歩きながら、 彼女が目を輝かせる
【サクラ】 え?他にも連れってくれるの? どこ、どこ?
【サクラ】 私が気に入りそうな場所…? え~?なに、なに?
マスターはサクラを “ある場所”へと招待した それは…
【サクラ】 きんもちいい~!
大自然が溢れる山の麓の平原
【サクラ】 どこにいたって自然は変わらないね! 私の故郷も、 ここみたいに暖かかったな
【サクラ】 それに…
ザザザッ!!
いきなり大平原を駆け出し、 飛び上がって、 そのまま大の字で寝転がる彼女
さすがは『クノイチ』の血、 かなりの身体能力だ
【サクラ】 知らない異国の地を進むってさ、 “大冒険”って感じで わくわくしちゃう!
【サクラ】 でもさ…本当は…
【サクラ】 …ん?
一瞬、暗い影を落としたサクラ しかし、彼女の目にある光景が 飛び込んできた
【サクラ】 ねぇ、ねぇ、おじさん なにしてんの?
作業をしている男に 声を掛けるサクラ
【サクラ】 あれ?これって、 もしかして…
【サクラ】 サクランボ畑!?
【サクラ】 私を連れて来たかった場所って、 ここなんだ!? やるじゃん、マスター!!
彼女の目が、 今まで以上に輝き出した
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