10331203 ヒイラギ 『クリスタルブレイク』
【クロエ】
マスター！
マスターを守るため、 ならず者集団の前に 立ちはだかるクロエ
なんだ、女！？ たった一人で 勝てると思ってんのか！？
彼らの怒号が飛び交う
【クロエ】
………
ならず者達が持つ剣を見て、 クロエが言い放つ
【クロエ】
錆び付いた剣など…
何本あっても同じことよ
なんだと！？
彼女に一斉に襲い掛かるならず者
【クロエ】
はっ！！
敵の攻撃を、 己の剣で受け止めるクロエ
クロエが受けただけで、 敵の剣は全て折れてしまった
【クロエ】
剣の手入れもしていない者になど
負けないはしない…決して
【クロエ】
曲がりなりにも剣を持つ者なら…
まずは己の心を磨きなさい
ならず者達は、 やってきた衛兵に連行されていった
【クロエ】
思わぬところで…
新技『クリスタルブレイク』
完成か…
一点の綻びも見逃さない目が、 彼女に新たなるスキルを与えた
【クロエ】
大丈夫でしたか、マスター？
【クロエ】
…というか、
遅かったですが、
なにをされていたのですか？
選択肢:
- 寂しがっていると聞いたから → select_label_01へ
- これを買いに行ってて → select_label_02へ
- 君に渡したいものがあって → select_label_03へ
…というか、 遅かったですが、 なにをされていたのですか？
select_label_01:
【クロエ】
…え？私の為に…？
select_label_02:
【クロエ】
もしかして…私の為に…？
select_label_03:
【クロエ】
私の為に…危険な目に…
select_label_end:
【クロエ】
…！これは…
マスターから渡された包みを 開けるクロエ
【クロエ】
…ぬいぐるみ
【クロエ】
………
喜んでくれるとかと思ったが…
【クロエ】
もう…子供じゃないんですよ、私！
顔を赤くして怒り出す彼女
【クロエ】
でも…
【クロエ】
もう寂しいなんて言いません
【クロエ】
ここには…
あなたというマスターがいて、
キル姫という仲間もいる
【クロエ】
寂しいなんて言ってないで…
【クロエ】
私も己の心を磨いてゆきます
その笑顔は、とても晴れやかだった
その夜─
クロエの部屋から、 なにやら声が聞こえてくる
【クロエ】
…あ！
彼女が、ぬいぐるみと 会話しているところを 目撃してしまうマスター
【クロエ】
べ…別に…！これは…その！
真っ赤になって弁明する彼女
しっかり者とはかけ離れた 乙女な一面をからかわれ、 拗ねて見せるクロエだった
【クロエ】
もう…知りません！
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