110140410 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第14章 ミッシング・ゴッド 第4話 千年王国の孤独-1
【アルマス】 もう戦いは始まってるの…?
【アルマス】 こんなところで 自分を見つめ直すなんて 悠長なことしてる場合じゃないのに…
【ティターニア】 アルマス、私は扉の側にいますから 何かあったら声を掛けて下さいね
【アルマス】 分かったわ はぁ…やるしかないわね…
【アルマス】 とはいえ、自分を見つめ直すって 何をすれば良いのよ… この角笛もよく分からないし…
【アルマス】 ティファレト達は、 私の物だって言ってたけど…
【アルマス】 元々、ビフレストで生まれた 私達に「私物」なんてあるの?
【アルマス】 …音、鳴るわよね? 何でフェイルノートには 鳴らせなかったのかしら?
【アルマス】 やっぱりビフレストでのことを もう一度、思い出してみないと いけないのかな…
【アルマス】 またギルに呆れられるわっ 私って何でこんなに 記憶の欠落が多いのよっ
【アルマス】 何度も複製されたせい…? 統合されずに 失われたものもあるってこと?
【アルマス】 でも…だったら、どんなに探しても 見つかりっこないわ…
【アルマス】 ああ…無駄なことしてる気がする…
【アルマス】 だいたい、マスターが本調子になって ティニとの共鳴も 高まりきってるはずよ
【アルマス】 これ以上 私の何を見つめろって言うのよ! オベロン様、無茶振り過ぎ!
【アルマス】 …………
【アルマス】 …適当に時間潰して、 部屋を出ようかな
【ティターニア】 アルマス、何か叫びましたか?
【アルマス】 何でもないわ! ねえ、ティニ 外の様子はどう?
【ティターニア】 ごめんなさい… オベロンから、何も伝えるなと 言われているんです
【アルマス】 あのジジイ… 私にどうしろって言うのよ…!
【ティターニア】 アルマス、落ち着いて 自分自身のことを 振り返ってみてはいかがですか?
【ティターニア】 今頃、モラルタとベガルタも、 ピスカとともに自分自身と 向き合っているはずです
【アルマス】 あの双子も… やっと元の人格に戻ったばかりだし 大変そうよね…
【アルマス】 …元の人格 元の人格、ね
【アルマス】 そういえばキラーズを埋め込むために 生み出された私には 元の人格なんてないんだ…
【アルマス】 アルマスのキラーズが 私を私でいさせてくれてる このキラーズを…
【アルマス】 あれ…?
【アルマス】 おかしい “そんなはずがない”…!
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