110160320 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第16章 ネオ・ユートピア 第3話 世界の黄昏-2
【オベロン】 うぬぅっ…!?
【オベロン】 何だ…今の感覚はっ…? 世界に…世界の理に変化が生じた…
【オベロン】 まさかっ… いや、そんなはずがっ…
【ギル】 オベロン様、大丈夫ですか!?
【オベロン】 ああ、うむ… 心配には及ばぬ
【オベロン】 ギルよ 主立った妖精達を集めてくれ
【ギル】 えっ…? あ、はい! ちょっと待ってて下さいっ
【オベロン】 この感覚…杞憂であれば良いのだが…
【フォルカス】 …………
【フライクーゲル】 どうしたんだい、フォルカス? ぼんやり空を眺めて
【フォルカス】 …いえ さっきまで胸にわだかまりが あったのですけれど…
【フォルカス】 不意に、スッと消えたようで… 私は何にわだかまりを抱いて いたのでしょう?
【フライクーゲル】 奇遇だね 実はわたしも似たような感覚を 味わったところなんだ
【フライクーゲル】 教皇様がハルモニアを離れて、 わたしの存在意義みたいなものを 考えていたんだけど
【フライクーゲル】 わたしの存在意義を教皇様ありきで 考えるなんてナンセンスだよね
【フライクーゲル】 どうして教皇様を中心にものを 考えていたんだろう? 不思議でならないんだ
【フォルカス】 そうですね… 自分の生き方を他者に依存するなど 考えられない愚行です
【フォルカス】 ロンギヌスやヴァナルガンド、 あげく教皇様までハルモニアの理念を 捨てたようですけれど
【フォルカス】 私はただ自分の信じる道を進めば良い もちろん断罪も容赦なく執行します
【フライクーゲル】 オフコース! わたし達は何も変わらないよ
【ハルモニア兵】 おかしいですね これほどの軍備、何のために 整えていたのでしょう?
【ハルモニア兵】 ティルヘルムを攻めるためと 記録されていますが…
【ハルモニア兵】 ティルヘルム? 何故、妖精の国に攻め入る必要が あるのです?
【ハルモニア兵】 私にも理解できません…
【ハルモニア兵】 擬人達に関係のあることだったの では?
【ハルモニア兵】 擬人ですか… 彼らがどう生きようと私に関係は ありませんよ
【ハルモニア兵】 そうですよね 失礼致しました
【ハルモニア兵】 とにかく、余剰軍備は倉庫へ 各々、為すべきことを為しなさい
【妖精】 …………
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