1451003 天上編 第４章 星追い人 第５話 流星の煌めき バトル終了後の会話
【デュリン】
見えたわ！
アルファマ村よ！
【ディーン】
その前に、
とんでもねぇ数の異族が
待ち受けてるけどな…
【ディーン】
チッ、回避するか？
【ティルフィング】
ダメです！
一刻も早く、
お爺さんをお医者さんに…
【学者さま】
ふむ…気にせんでよい
ほれ、バカチン…
さっさと回避の道を行かんか
【ディーン】
ああん！？
【ティルフィング】
でも…
【学者さま】
おぬしらには礼を言うべきじゃのう
…最後の最後に、
楽しい旅が出来たわい
【デュリン】
え…？
【学者さま】
もう、急ぐ必要は無い…
ワシの目にはもう、
光が届かんようじゃ
【ティルフィング】
っ！！
そんな…っ！？完全に光が！？
【ディーン】
っ！！
テ…テメェ、爺ぃ！！
くだらねぇ冗談言ってんじゃねぇぞ！
【学者さま】
ホッホッホ…
婆さんとの約束は果たせなんだが、
仕方あるまいて
【学者さま】
それよりも…
最後の最後にこんな旅が出来て、
ワシは幸せもんじゃわい
【トト】
爺…ちゃん…
【学者さま】
ただのう…
【ティルフィング】
え…？
【学者さま】
…惜しむらくは
…最後にひと目でも
…せがれの顔を見たかったのう
【ティルフィング】
お爺さん…
【トト】
そんな…！
泣かないでよ爺ちゃん！！
【ディーン】
ぐ…っ…チクショーッ！！
お前ら、隊列を組め！！
モタモタすんな！！！
【デュリン】
ディーン！？
【ディーン】
諦めてんじゃねぇ！！
医者に診せてみなきゃ
わかんねぇだろうが！！なぁ！？
【ティルフィング】
マスター！
選択肢:
- 一点突破だ！一気に駆け抜けるぞ！ → select_label_01へ
- 異族を倒し、道を切り拓け！行くぞ！ → select_label_02へ
マスター！
select_label_01:
【学者さま】
な…！？バ、バカモン！
無駄だと言うとるに！？
select_label_02:
【学者さま】
な…っ！？
聞いとらんかったのか！？
ワシの目は、もう…
select_label_end:
【ティルフィング】
行きます！！
【トト】
爺ちゃん…止めても無駄だよ
僕らは、いつもこうなんだもん
【学者さま】
ぬぅ…じゃ、じゃがのう…
【デュリン】
言っても聞かないのよ
まったく…バカっていうか、
お人好しっていうか…
【学者さま】
…………
【トト】
ん…ノート？
爺ちゃん…なにしてんの？
【学者さま】
おぬしら王都に向かうと
言っとったのう？
…これを、おぬしらに預けたい
【デュリン】
…？
なによ、この分厚いノートは？
【学者さま】
ワシの研究のすべてじゃ
言うたじゃろ…長きに渡り、
研究を続けてきたと…
【デュリン】
え！
王都に追われるきっかけとなった
研究！？…なんなの、これ！？
【学者さま】
…“暦(こよみ)”じゃ
【デュリン】
暦…？
【学者さま】
うむ、これはワシが、
星の巡りから独自に導き出した
正確な暦じゃ
【デュリン】
…？
それがどうして王都の逆鱗に？
【学者さま】
この暦があれば、
王国が隠す“真の歴史”を
暴くことが出来るからじゃ
【デュリン】
は？
真の…歴史！？
【学者さま】
そうじゃ
【学者さま】
残念じゃがこのラグナ大陸の歴史は
…ねつ造されておる
【デュリン】
な…っ！？
【学者さま】
ともかくじゃ、
この暦を王都の…
【ティルフィング】
危ないっ！！
【学者さま】
む…！？
…い、今っ！
【ティルフィング】
みんな、話は後に！
油断しないで！
【デュリン】
ごめん…ほら、行くわよ！
トト、学者さまの手を引いてあげて！
【学者さま】
おお…お！
おお！！
【トト】
爺ちゃん…？
【学者さま】
神が…願いを叶えたもうた…！！
なんと美しい…
星がまたたいておる！！
【トト】
星…？
【トト】
違うよ…あれは、
ティルフィングたちの
剣から出る火花…
【デュリン】
シッ！
【トト】
え…！？
【デュリン】
凄いわ！
なんて凄い流星群なの！？
…ねぇ、トト？
【トト】
え？
あ…う、うんっ！
【学者さま】
おお！
婆さん、見えるか…
この美しい流星たちが…
【学者さま】
これこそ…
ワシが婆さんに
見せたかった光景なんじゃ…おお！！
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