1510902 天上編 第５章 寡黙な番人 第１話 そびえる外壁 バトル終了後の会話
【トト】
すごい…っ！こんなに離れてるのに
あんなにハッキリ！
ムチャクチャ、デカっ！！
【ティルフィング】
あれが…“外壁”…
【ディーン】
なんだよ、ティルフィング…
お前も初めてなのか？
【ティルフィング】
はい。旅を始めてから、
まだ耕民区を出たことがないので
【トト】
端っこが見えないや…
【トト】
同じようなのが、
もうひとつあるんだよね？
【ティルフィング】
ええ。王都と人民区サフランの
境界にも同じような壁が…
そうよね、デュリン？
【デュリン】
第１城壁…通称“内壁”
と呼ばれてる壁が、
王都を囲うようにそびえ立ってる
【デュリン】
もっとも…
この第２城壁を通れなければ、
それを拝むことすら叶わないけど
【ディーン】
んだよ…まだウダウダ言ってんのか？
【デュリン】
最悪の状況を想定してんのよ
お払い箱になるなら、まだマシ…
【デュリン】
ヘタに目をつけられでもしたら、
この人の洗礼自体危うくなるのよ？
【デュリン】
そうなれば、
アタシ達は隊として存在することすら
出来なくなるんだから
【トト】
…っ！
僕が…いるせいで…？
【ティルフィング】
…トト、なにも心配しなくていいの
必ず、なんとかするから
【トト】
…………
【ディーン】
結果も出ねぇうちから、
あーだこーだ言ったって
仕方ねぇだろ？
【ディーン】
ともかく、
爺ぃの息子に会わなきゃ始まらねぇ
…なんて名前だっけ？
【ティルフィング】
オルトさんです。
…ヴァーミル入域関で
“ゲートキーパー”を務めているはず
【ディーン】
…あの爺ぃの息子が、
そんな堅い職業についてるってのが
信じらんねぇけどな
【ディーン】
ま、実の父親の
入域許可証を見せりゃ、
耳ぐらい貸すだろ
【デュリン】
だと、いいけどね…
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