1521003 天上編 第5章 寡黙な番人 第2話 ゲートキーパー バトル開始前の会話
【デュリン】 たぶんだけど… あのゲートキーパーは、 爺さんの息子に間違いないわ
【ディーン】 あ? なんでだよ…?
【デュリン】 あのゲートキーパー… “見知らぬ爺さんの話を いくらされようと…”って言ったのよ
【デュリン】 アタシ達…あの人の 前では、爺さんのことを “学者さま”としか呼んでない
【デュリン】 アタシ達の会話から、 学者さまの年齢や性別を 推測できるはずがないのよ
【ティルフィング】 …っ! あのゲートキーパーさん… 学者さまのことを知っているのね!?
【デュリン】 爺さんは、 王都に追われ身を隠していた そんな人間を知る人物といえば…
【トト】 爺ちゃんの子供だ!! やった!!
【ティルフィング】 デュリン…
【デュリン】 気を抜くのは早いわ、オルトを 説得する材料を見つけただけだもの それに…
【ディーン】 …巡視兵団か?
【ティルフィング】 なんなのですか、 その巡視兵団って…?
【デュリン】 反乱分子摘発が目的の、 王立軍の特務部隊
【デュリン】 神出鬼没で、どこで見ているか わからない監視の恐怖から… 世間じゃ“王国の目”って言われてる
【デュリン】 大きな声じゃ言えないけど…
【デュリン】 意にそぐわないヤツは、 なんでもかんでも反乱分子として 引っ張っていくって噂だわ
【ディーン】 目ぇつけられるんじゃないかって 怯えてんのは、 王立軍のヤツらも同じらしいぜ?
【ディーン】 軍の内部監査もしてるって話だからな
【デュリン】 もう!面倒ね! なんで、この関所にいるのよ! タイミング悪いったらないわ!!
【ディーン】 んなこと言ったって仕方ねぇだろ
【ディーン】 ともかく…爺ぃの息子 ってとこを突いて、 説得するしか手はねぇ
【ディーン】 とっとと行くぞ… こっちには時間がねぇんだ
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