1550102 天上編 第５章 寡黙な番人 第５話 審判の時 バトル終了後の会話
【ティルフィング】
でも、デュリン…もしかすると、
オルトさんに会う前に警備兵が
立ちはだかる可能性があるわよね？
【デュリン】
もしかすると…？
なに言ってんのよ、
確実に拘束しに来るわよ
【ティルフィング】
オルトさんが、
融通効かせてくれてるってことは…
【デュリン】
アンタね…
そんな甘い考えは捨てなさい
【ティルフィング】
でも…ゲートキーパーは、
関所で最も偉い立場でしょ？
うまく争うことなく…
【デュリン】
いくらゲートキーパーだって、
関所のルールは捻じ曲げられないわよ
【デュリン】
そんなことをすれば、
それこそ巡視兵団のおでまし…
オルトが処分されて終わりだわ
【ティルフィング】
…っ！
じゃあ、どう…するの？
【デュリン】
…それをさっきから
考えてるんじゃない
頼ってないで、アンタも考えなさいよ
【ティルフィング】
あ…異族かも！
マスター、殲滅してきます！
【デュリン】
ちょっと！
アンタ、異族退治を
いいように使ってない？
【トト】
あ…僕、考えるよ！
【ティルフィング】
え…？
【トト】
警備兵をどうするかだよね？
【トト】
んーと…
冷たいものをいっぱい食べさせて、
お腹ピーピーにしちゃうってのは！？
【ティルフィング】
…うん
【デュリン】
ハァ…こんな時、
ディーンがいると楽なのよね…
アイツ、悪知恵だけは働くんだから…
【トト】
む…っ！
【デュリン】
…なーに怒ってんのよ？
こっちは時間がないんだから、
アンタに構ってる暇はないの
【トト】
…ディーンには頼るクセに…
なんで僕が考えたらおかしいんだよ…
【ティルフィング】
え…？
【トト】
ディーンがいなくたって、僕がいる！
僕だって…
みんなの力になれるんだってば！
【デュリン】
…！
【ティルフィング】
トト…
【デュリン】
なるほど…いっちょまえに
ディーンに対抗してるわけだ
【トト】
な、なんだよ、その言い方！？
僕だって…！
【デュリン】
だったら、もっと現実的なアイデアを
出しなさいよ
…アタシも真剣に受け止めるから
【トト】
え…？
あ…う、うん！！
【ティルフィング】
うん…頼りにしてるわよ、トト！
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