1620101 天上編 第6章 災厄を招く使者 第2話 戒厳令 バトル開始前の会話
【トト】 僕、聞いたことあるよ? 悪いことばかりしていると…
【トト】 神様が呆れていなくなっちゃって “終わりなき夜”が訪れるって…
【トト】 闇の中から現れる、 悪魔に食べられちゃうんだよ
【ティルフィング】 悪魔に…?
【ディーン】 子供を戒める言い伝えとして、 “蝕”は伝承されているんだ
【ディーン】 だが…そんなの、 言わばおとぎ話の世界じゃねぇか
【ディーン】 大の大人たちが、 そんなもんに踊らされるわけ…
【デュリン】 それが、ただのおとぎ話だったらね? でも“終わりなき夜”は 現実にあるのよ
【ディーン】 あ…? …どういう意味だよ?
【デュリン】 かつて一度、 世界が“終わりなき夜”に 包まれたらしいの
【デュリン】 それが現実に起きた事象であると、 ラグナロク教会の 史書にも記されているわ
【レン】 …!それよ! その資料が見たいのよ!
【レン】 アンタ、 その資料を読んだことがあるわけ!?
【ディーン】 そんなことが… マジで起こると思うのか?
【デュリン】 世が闇に包まれるなんて… 物理的にも不可能だと、 アタシは思う
【デュリン】 でも…この状況を見る限り、 なにかが起きようとしてるのは 確かでしょ?
【デュリン】 それがなんなのか、検証すべきよ
【レン】 なにかが起きるって… 比喩なんかじゃないの!
【レン】 世界が暗闇に包まれ、 “現の扉”が開く… それ以上でも、以下でもないの!
【デュリン】 …なんで、そう言い切れんのよ?
【レン】 それは… …アンタに言う必要なんてないわよ
【デュリン】 …………
【デュリン】 …あまりに現実離れしていて、 にわかには信じられないわよ
【デュリン】 …フレンネル大公が 消されたって話は、 真実味を帯びてきたけど
【ティルフィング】 え…?
【デュリン】 前代未聞の国王陛下の勅命… そして、それに伴う突然の戒厳令…
【デュリン】 フレンネル大公は、 そのほんの数日前に 命を落としているのよ?
【ディーン】 大公の死は この騒動に関係している、と…? 確かに…タイミングが良過ぎるな…
【レン】 …アンタ達、理解が早いわね
【ティルフィング】 待って…! …異族が来るわ!…マスター!
【師団長】 指示なく動くな! 貴様ら、ラグナロクの手は借りん… 余計な手出しは無用だ!
【ティルフィング】 でも…!
【兵士】 師団長!前衛部隊、突破されました! 我らの攻撃には、ビクとも… このままでは…!
【師団長】 クッ…!なにをしている!! 一気に総攻撃をかけろ…急げ!!
【ティルフィング】 マスター!
【デュリン】 いいわ…行きなさい
【師団長】 …! 貴様ら、勝手な行動は許さんと…!
【デュリン】 私達はただ、 人々を守りたいだけ…
【デュリン】 このまま被害が拡大すれば… 後々、お互い 面倒なことになると思うけど?
【師団長】 グ…
【デュリン】 こっちは異族退治に長けてる… 餅は餅屋ってヤツよ
【デュリン】 無断で街を出るような真似はしない ただ…街に入り込んだ異族の殲滅は、 アタシ達が担う…構いませんね?
【ティルフィング】 行きます!
【師団長】 クッ…! ラグナロクめ…!
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