1710302 天上編 第７章 崩れゆく虚像 第１話 腐敗と策謀 自軍ユニット配置直後の会話
【デュリン】
もう、なんでこんなことに…！
リベリオンといるところを、
王立軍に見られたら…
【ディーン】
嫌なら、よしとけって
お前らには、
一緒に行く理由なんてないだろ
【デュリン】
そりゃそうだけど…
【ディーン】
ったく、素直じゃねぇな…
教会組織が腐敗してるって話が、
気になってんだろ？
【デュリン】
…正直言えば、
そういう動きがあることは
耳にしていた
【デュリン】
半信半疑だったけど…
【ディーン】
だが、あの黒奏官の存在を
目にしちまったらな…
【デュリン】
…アタシ達の知らない
密命を受けていたり
【デュリン】
軽々と
キルオーダーを無視してみたり…
【デュリン】
あの男を見ていると、
その噂が真実味を帯びてくるのよ
【ディーン】
ラグナロク教会の“影”か…
…ともかく、
一緒に行くってことでいいんだな？
【デュリン】
…様子を見ながらね
アタシ達にだって、
立場があるもの
【ディーン】
ヘッ…
洗礼前のくせに、
なにが立場だよ
【ティルフィング】
…あの
【リベリオン】 ん？
【ティルフィング】
さっき…私のことを、
名前で呼びましたよね？
【ティルフィング】
マサムネのことも、
知っているような素振りだった…
【ティルフィング】
…アナタは、
私達のことを知っているんですか？
【リベリオン】 知っている、か…
【リベリオン】 そんな軽い言葉で済ませられる 縁じゃないがな…
【リベリオン】 なんていうか… 俺とお前らは、 言ってみりゃあ親戚みたいなもんだ
【ティルフィング】
親戚…？
【リベリオン】 いるんだよ、 お前らが…俺の住む世界にも
【リベリオン】 まったく、皮肉な話だぜ… こうして、お前に 説明しなきゃならんとはな
【ティルフィング】
な…！？
ま、待ってください！
【ティルフィング】
イミテーションが存在するとはいえ、
私達は天涯孤独の…
【リベリオン】 …そこだけは、 正しておいたほうがよさそうだな
【リベリオン】 お前は、天涯孤独なんかじゃない 今、こうしている間も…
【リベリオン】 お前は母親の愛に守られているんだ
【ティルフィング】
母親…！？
【リベリオン】 いいか、これだけは胸に刻んでおけ お前は決して、ひとりなんかじゃない
【リベリオン】 その愛に気付かず、 孤独だと打ちひしがれるような 真似はよせ
【ティルフィング】
！！！
【リベリオン】 …少しばかり、 俺の住む世界の話をしてやろうか
【リベリオン】 失われた記憶の一端を思い出せば、 お前も信じることが できるかもしれない
【ティルフィング】
！？
ど、どうして過去の記憶が
失われていることを！？
【リベリオン】 知っているさ… お前らのことは、なんでもな
【ティルフィング】
…アナタは
本当に悪魔ではないんですか？
【リベリオン】 ああ むしろ、逆だな…
【リベリオン】 俺達は、 悪魔に蹂躙されている側の者だ
【ティルフィング】
え…？
【リベリオン】 この世界の異族と一緒さ… ヤツらは、 俺達をおもちゃにしている
【リベリオン】 人々は地下に暮らし、 必死にヤツらと対抗しているんだ
【ティルフィング】
地下に…
【ティルフィング】
！？
グッ…！？
【ティルフィング】
な、なに…！？
なんなの…
い、今の光景は…！？
【リベリオン】 刺激が強すぎたか… だが、いずれ…お前らも 直面しなければならない現実だ
【リベリオン】 …そら、 ボーっとしている暇はないぜ？ 来たぞ、異族が
【ティルフィング】
クッ…！
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