1720101 天上編 第７章 崩れゆく虚像 第２話 大陸の正義 バトル開始前の会話
【リベリオン】 フレンネルが 死んだ…！？
【デュリン】
十日ほど前にね…
突然の訃報に、
王都は大騒ぎになっているらしいわ
【ティルフィング】
あの…大丈夫ですか？
【リベリオン】 マジか…また一人かよ… 正直、心が折れそうだぜ…
【ティルフィング】
あの…
【トト】
…レンならきっと、
フレンネル大公のことを
詳しく知ってると思うよ？
【リベリオン】 …その、若い女記者が？
【デュリン】
大公は何者かに消された…
彼女はそう言っていたわ
【デュリン】
あまりに多くのことを
知り過ぎたんだって…
【デュリン】
レンはきっと、
なんらかの情報を
持っているんだと思う
【リベリオン】 …マズいな 黒奏官という男が、 その女を放っておくとは思えない
【デュリン】
異界を知る者を、
抹殺しようとしているってこと？
まさか、フレンネル大公も…
【リベリオン】 おそらくな
【ティルフィング】
…私達は、
アナタと同じ世界から来た…
そう言ってましたね？
【ティルフィング】
私達の脳裏をよぎったあの光景が…
アナタの住む異界なのですか？
【リベリオン】 戦乱にあえぐ人々の光景を 目にしたのなら…
【リベリオン】 それはおそらく、 忘れ去られた記憶の中にある光景だ
【リベリオン】 お前らがかつて暮らしていた、 俺達の世界は…
【リベリオン】 残念ながら、 この世界以上に戦乱に満ちている
【リベリオン】 …思い出せないか？ 悪魔の目に怯えて暮らす、 人々の姿を…？
【ティルフィング】
…！
【デュリン】
え！？
【ティルフィング】
グ…！
あ、頭が…
【ディーン】
お、おい…！
大丈夫かよ…？
【リベリオン】 …無理をさせたな 王都に行けば、おのずと明らかになる 慌てることはない
【ティルフィング】
な…なんてことなの…
あんな世界が…
【デュリン】
冗談じゃない…
あんな世界が…
【デュリン】
アタシ達が、
本来いるべき世界ですって…？
【ティルフィング】
…！
デュリン…アナタにも見えたの…！？
【リベリオン】 当然だ
【リベリオン】 本来なら…コイツが、 いの一番に記憶を 取り戻していいはずだ
【ティルフィング】
！？
デュリン…
アナタも、記憶を失ってるの…！？
【デュリン】
…別にどうだっていいでしょ
【ティルフィング】
デュリン…
【リベリオン】 …心配いらない お前達には、 必ず真実に辿り着かせてやる…
【リベリオン】 そのために、 俺は来たんだからな
【ティルフィング】
え…？
【リベリオン】 ともかく… 黒奏官に消される前に、 その女に会わなくては…
【ディーン】
…大丈夫だ
アイツに、
ヘタな動きはさせねぇよ
【デュリン】
…させないって、
どういう意味よ？
【ディーン】
アイツの動きを監視させてるんだよ
ようやく見つけたんだ、
雲隠れなんかさせねぇ…
【ディーン】
アイツの口から、
俺も真実を導き出してやる
【リベリオン】 フッ… さぁ、のんびりしている暇はない… 先を急ぐぞ！
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