1720302 天上編 第7章 崩れゆく虚像 第2話 大陸の正義 自軍ユニット配置直後の会話
【ティルフィング】 ねぇ、デュリン… どうして…記憶を失っていることを、 私達に黙っていたの?
【デュリン】 …………
【ティルフィング】 …デュリンまで 記憶がないと知ったら 正直不安になったと思う
【ティルフィング】 …私達のために、 黙っていてくれたんでしょ?
【ティルフィング】 でも… 同じように不安を 抱えていたのかと思うと…
【デュリン】 …別に 不安なんてないわ
【ティルフィング】 え…?
【デュリン】 正直言えば… アタシだって、 自分の過去は気になったわよ
【デュリン】 それなりに、 自分で探りを入れてみたりもした
【デュリン】 でも…どれだけ探ったって、 答えなんて見つかりはしないのよ
【ティルフィング】 確かに…
【ティルフィング】 私達キラープリンセスは 淘汰を重ねて
【ティルフィング】 オリジナルに近づくことで 記憶が蘇ると言われている
【ティルフィング】 でも、もし私が普通の人間だったら… 失った記憶を取り戻すなんて、 どうしたらいいのか…
【デュリン】 …そうこうしているうちに、 現実に対処しなければ問題が 山のように出てくる
【デュリン】 過去を掘り起こしている 余裕なんてなくなるの
【デュリン】 だったら… もう割り切って 考えるしかないじゃない?
【デュリン】 見知らぬ過去に目を 向けるなんて、やめたのよ
【ティルフィング】 でも… 私達の過去を知るあの人に、 出会ってしまった…
【デュリン】 …アタシが生きる現実はここにある
【デュリン】 でも…もし、 それが本当の現実ではないとしたら…
【デュリン】 …ごめん、 アタシもまだ答えを出せていないの
【ティルフィング】 ううん… ごめんなさい、 私こそ問いただすような言い方をして
【デュリン】 …まだアイツの言うことを 鵜呑みにしたわけじゃない
【デュリン】 少しずつ真実を 見極めていきましょ
【デュリン】 アンタも、いいわね? うろたえないで、冷静に見極めるのよ …アタシ達のマスターなんだから
【???】 まさか、本当に… 異界の悪魔と行動を共にする輩が いるとはな
【ティルフィング】 え…?
【リベリオン】 !? チッ…!!
【リベリオン】 クッ…!? なんだ、コイツ…!?
【ティバルト】 …お前がリベリオンか? 想像していたより、 ずいぶん人間臭いヤツだな
【ディーン】 お、おい…! まさか、アイツ…!?
【デュリン】 ウソでしょ…!? なんで…!? なんであの男がこんなところに…!?
【リベリオン】 俺に気配を感じさせないとは…
【リベリオン】 やれやれ… 人間の可能性ってヤツを 感じさせてくれるぜ
【ティバルト】 お前に恨みはないが、 上からのお達しでな …ここで消えてもらうぞ
【ティバルト】 我こそは、 王立軍第一師団長ティバルト!
【ティバルト】 正義の名のもとに、 リベリオン… お前をここで滅してくれる!!!
【デュリン】 や、やっぱり、 “英雄”ティバルト…!!
【デュリン】 なんで…!? 王都にいるはずじゃ…!?
【ティルフィング】 英雄…?
【ディーン】 “大陸の正義”と呼ばれている、 王立軍のエースだ
【ディーン】 普通の人間のくせに、異族はおろか… 暴走したキラープリンセスまで 仕留めたことがあるらしい
【ディーン】 なんでここに…
【デュリン】 …キトゥリス市場街は、 もうすぐそこ アンタ達は先に行って
【ディーン】 あ!? なに言ってんだよ…!?
【デュリン】 アンタ達は、 洗礼を受けた正式な隊でしょ
【デュリン】 ここでなにかあれば… 政府とラグナロクを巻き込んだ、 大きな問題に発展しかねない
【ディーン】 …けどよ
【デュリン】 こうしている間にも、 レンは危険に晒されてるのよ!
【デュリン】 アタシ達も、 後から必ず追いつく…
【デュリン】 一刻も早く、 レンを保護しに向かって!
【ディーン】 …チッ こんなところで、 ヘタ打つんじゃねぇぞ?
【ディーン】 …行くぞ、お前ら!!
【デュリン】 ティルフィング、 決して攻撃はしないで! 洗礼前でも、ただでは済まないわ!
【ティルフィング】 でも… もしリベリオンさんに、 万一のことがあったら…
【デュリン】 だから! “攻撃はしないで”って 言ってんでしょ!
【ティルフィング】 あ…! …マスター、行きます!
【ティルフィング】 異族も接近している… みんな、気を抜かないで!
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