1750402 天上編 第7章 崩れゆく虚像 第5話 崩れゆく美しき世界 自軍ユニット配置直後の会話
【ディーン】 ま、待てよ! 今、闘ってるコイツらは… 神々が送り込んだものだってのか!?
【リベリオン】 そうだ
【リベリオン】 共通の敵の登場により、 醜い争いは掻き消え… 増え過ぎた人口も程よく減少した
【リベリオン】 それどころか… 異族という敵の出現で 人々の結束も強まったんだ
【リベリオン】 脅威という要素を入れ込む…
【リベリオン】 そのてこ入れで、 神々の箱庭は予期せぬ形で また一歩理想形に近づいたんだ
【レン】 そんな…!
【リベリオン】 それが事実だ
【リベリオン】 やがて神々は…
【リベリオン】 世界が安定した頃合いを見計らい ある一部の人間達に “てこ入れ”の事実を告げる
【リベリオン】 理想の世界の舵取りを そいつらに任せることにしたんだよ
【デュリン】 それが王室…!
【リベリオン】 ああ 今の王政府の始祖となる者達だ
【リベリオン】 神々の思惑通り ようやくすべてが順調に動き始めた
【リベリオン】 だが、たった一人の男の嘆きが その“完全なる世界”を 再び揺るがすことになる
【ティルフィング】 男…?
【リベリオン】 その男は天災や異族の 襲来を黙認するかのような王政府に 不信感を抱いていた
【リベリオン】 そして人々を守るはずの 巨大な壁に重大な欠陥を発見し その不信は決定的なものになる
【エドガー】 あの、地下水路の穴か…!
【リベリオン】 ああ
【リベリオン】 王政府は異族を容認している…
【リベリオン】 そう確信した男は 地下水路の存在を公表し 世に訴えかけようと試みる
【リベリオン】 だが、その目論見を王政府に悟られ 男は拘束、処刑されることに なってしまったんだ
【ティルフィング】 そんな…! ひどすぎる…!
【リベリオン】 …お前のその言葉、 そいつに聞かせてやりたいもんだぜ
【ティルフィング】 え…?
【リベリオン】 …そいつは処刑される寸前、 声高に叫んだそうだ
【リベリオン】 「こんな慈悲なき世界を 神々は望まれているのか」
【リベリオン】 「神々に崇める価値などない… 神は既に死んだのだ」 …と
【リベリオン】 人類の悲運を憂いながら 処刑されていった男の名は エルライト…
【リベリオン】 のちのフレンネル一族の祖先に 当たる人物だ
【レン】 !? フレンネル大公の先祖…!?
【リベリオン】 そうだ そのエルライトの嘆きが 奇跡を呼ぶことになる
【リベリオン】 彼の慟哭が 平和の女神“エイレーネ”の 心を揺り動かしたんだ
【ティルフィング】 エイレーネ…?
【ティルフィング】 …グッ!!
【トト】 ティルフィング…!? 大丈夫…!?
【ティルフィング】 グッ…! な、なに… 今の光景は…!?
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