200031213 ギャラルホルン 終焉『薄れゆく理性』
数日後――
【ギャラルホルン】 今日も夕焼けがきれいね
あの日以来、 ギャラルホルンはマスターと 行動を共にするようになっていた
【ギャラルホルン】 不思議ね
【ギャラルホルン】 アナタに世界のことを 考えなくていいって言われて以来…
【ギャラルホルン】 なんだか楽しいの
【ギャラルホルン】 誰かに必要とされたくて… そのためには 世界そのものを救えばいい
【ギャラルホルン】 そう思って生きてきた
【ギャラルホルン】 でも…否定されるのはイヤだった
【ギャラルホルン】 キライになられるのはイヤだった
【ギャラルホルン】 けど、この前、 アナタに言われた一言
【ギャラルホルン】 “君といると楽しいよ”
【ギャラルホルン】 そう、そんな些細なことで 良かったんだって思えた
【ギャラルホルン】 人から望まれるって… そういうことなんだなって
【ギャラルホルン】 …あのね、マスター ギャラルもね…
【ギャラルホルン】 マスターといると楽しいよ
【ギャラルホルン】 だから一緒にいるの
【ギャラルホルン】 ただ、それだけ それだけだけど
【ギャラルホルン】 それがね、すごく嬉しいの ふへへ…
満面の笑みを見せる彼女
今や、お互いに 気を許し合う仲になっている マスターとギャラルホルン
そんな二人の絆が 彼女にさらなる力を 与えていた
その後、 テラス席のあるカフェに やってきた2人
ふと、彼女が尋ねる
【ギャラルホルン】 ねぇ、マスター
【ギャラルホルン】 マスターはギャラルのこと、 キライにならない?
【ギャラルホルン】 ギャラルのこと、 スキのままでいてくれる?
彼女の純粋な問いに、 マスターは答える
もし、世界に終焉が来たとしても、 僕の今の気持ちは変わらないと思うよ …と
【ギャラルホルン】 …ほんとのほんと?
【ギャラルホルン】 ふへへ…やったぁ!
【ギャラルホルン】 ギャラルもね、 マスターのこと、 大好きだよ!
とびっきりの笑顔を見せる彼女
今日も二人で一緒に、 クレープを頬張るのだった
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