20048202 スイハ 完璧を目指すゆえに
それは、パラシュが 憂鬱な顔を見せる 少し前のこと
もうほとんど人のいない 放課後の校舎――
【パラシュ】 マスター、まだ残っていたのかい なにか用事でもあったのかな?
そういうパラシュこそ この時間まで 風紀委員の仕事だったのだろうか
だいぶ疲れて見える
【パラシュ】 顔が疲れている? そうかな、いつも通りだと思うけど
【パラシュ】 …しいて言うなら もう少しで実力テストだからね 最近寝るのは少し遅いかもしれない
選択肢:
- 無理は禁物だよ! → select_label_01へ
- 疲れすぎると効率悪いし… → select_label_02へ
- ちょっと頑張り過ぎじゃない? → select_label_03へ
…しいて言うなら もう少しで実力テストだからね 最近寝るのは少し遅いかしれない
select_label_01:
【パラシュ】 この程度、まだ序の口だよ
select_label_02:
【パラシュ】 適度な疲労は集中力を増すから
select_label_03:
【パラシュ】 君の基準で図らないでよ
select_label_end:
【パラシュ】 今さら言うまでもないけど ボクは常に理想に描く 最高の結果を求めている
【パラシュ】 そのためには 日々の積み重ねこそ重要… でも、時間は毎日限られている
【パラシュ】 だからこそ綿密な計画が必要だ あとはそれをひたすら実行するのみ
【パラシュ】 …たゆまぬ努力というのは そういうものさ
相変わらずのストイックさに マスターはただただ感心するのみだ
【パラシュ】 決める、そしてやるだけ 違うかい?
【パラシュ】 勉強にせよ、身だしなみにせよ… やればいいとわかっていることを どうしてみんな怠るんだい?
【パラシュ】 ボクにはそれが理解できないし 到底許すことができないんだ
できる人はやっぱり違う… なんて思うのは簡単だ
こういう人が大成するんだなと 思いつつも、パラシュの頑なさが 少し心配になるマスター
【パラシュ】 ボクの心配をしている暇があるなら 自分の心配をするべきだ
【パラシュ】 ボクはボクに求めるものを 君にも求めるよ
【パラシュ】 そういう会話ができないなら ボクには構わないでくれるかな
パラシュは厳しく言い放つと 廊下の向こうに消えていった――
【パラシュ】 以前のボクは どこに行ってしまったのか… だって?
【パラシュ】 さぁ、ボクにもわからないよ ただ、今はとにかく なにもしたくない気分なんだ…
【パラシュ】 こんな愚痴を言うボクは 本当にもうダメなのかもしれないね…
ダメなんかじゃない 疲れているんだろう、休みも大事だよ
マスターはパラシュに そういう時はしっかり休んだ ほうがいいよ…優しく声をかけた
【パラシュ】 ああ… そうかもしれないね…
パラシュはマスターの顔も見ずに 気のない返事をした
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