20048204 スイハ 『リラックスロゼ』
放課後、そろそろ帰ろうという 時間になったが… 疲れた様子のパラシュが気がかりだ
【パラシュ】
君は…
本当に心配症だな！
【パラシュ】
確かに根を詰めていたのは認める
でも一人で帰れないほどじゃあ…！
そういうパラシュの足取りは どこかふわふわしている
心配で、なんとか説得して 一緒に帰路についたマスターである
【パラシュ】
…………
気づくと横にいたはずの パラシュがいない 振り返ると…
花屋の前で立ち止まり なにかを見つめているようだった
【パラシュ】
すまない
急に立ち止まったりして…
気にしなくていいよ、と マスターはパラシュに伝える
花に関心を持つような 心の余裕がパラシュにあるなら むしろマスターはうれしかった
【パラシュ】
…きれいな赤いバラが
店頭に並んでいたから…
ついつい見惚れてしまって
【パラシュ】
…そうだ、マスターは
バラの花言葉を知ってるかい？
色や本数で変わるんだが…
そう言って、パラシュは バラにまつわるいろいろなことを あれこれ聞かせてくれた
パラシュはバラが好き… マスターはその言葉を胸に留めた
実力テストの 二日目が終わった放課後――
パラシュはまたもテスト勉強で 遅くまで頑張ったのか 明らかに眠そうだった
【パラシュ】
…どうしたんだい？
え、バラの花言葉を調べてきた！？
赤いバラには 「情熱」という意味があった
選択肢:
- まさに君にぴったりの花だね → select_label_01へ
- 常に熱く燃えてる君みたい → select_label_02へ
- 君によく似合うと思う → select_label_03へ
赤いバラには 「情熱」という意味があった
select_label_01:
【パラシュ】
恥ずかしげもなくそんなことを…
select_label_02:
【パラシュ】
ボクが…バラみたい…？
select_label_03:
【パラシュ】
そんなこと言われたのは初めてだ…
select_label_end:
パラシュの瞳に、静かに火が灯る
【パラシュ】
そうだ…ボクの胸にはいつでも
情熱の炎が燃えている…
【パラシュ】
その炎がある限り…
ボクは理想に向かって
努力し続けることができる！！
【パラシュ】
『リラックスロゼ』
理想へのたぎる想い…
燃やし続けていくよ！
力強く誓うパラシュは 明日の実力テスト最終日に向け 今晩も頑張るのであろう
その頑張りに なにか報いてあげたいと マスターはある約束をする
【パラシュ】
青いバラ…
テストが終わったら…
ボクに…！？
どういうわけかパラシュは 急に挙動不審になる
【パラシュ】
バラは色によって花言葉が違う…
君は…それを知っていて
青いバラを選んだのかい…？
マスターはキョトンとする 昨日店頭で一番心を惹かれたのが 青いバラだったからなのだが…
【パラシュ】
そ、そうか！
そうだよね…！
あはは！あは…
少しがっかりしたような ほっとしたような…？ 不思議なリアクションのパラシュ
マスターは花言葉が気になって パラシュに尋ねてみる
【パラシュ】
え！？
それは…その、なんていうか…
パラシュは激しく動揺し、口ごもる そうして、恥ずかしそうに マスターへと口を尖らせるのだった
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