20102211 ウコンバサラ 守り通してみせる！
昼休み 運動する生徒たちで わいわいと賑わう校庭
その端っこの方を、 なにやら落ち込んだ様子で とぼとぼ歩くマスター
そんなマスターめがけて、 ボールが高速で飛んでくる！
【？？？】 ふう、危ない…大丈夫？
【ウコンバサラ】
ごめんごめん！
ボールの軌道が
逸れちゃったみたい
【ウコンバサラ】
キミをケガさせずに
済んでよかったよ…
【ウコンバサラ】
…って、あれっ？
キミ、全身傷だらけじゃない！
何かあったの！？
驚くウコンバサラに、 マスターは苦笑いしつつ 事情を説明する
どうやら今日は、 朝からすこぶる 運の悪い日らしく
ケガに見舞われる機会が とても多いのだという
【ウコンバサラ】
朝の占いも最下位だったの？
うわぁ、それは不吉だね…
【ウコンバサラ】
うーん、何か力に
なってあげたいけど…
【ウコンバサラ】
そうだ、ちょっと待ってて！
何かを思いつくと、 ウコンバサラはいったん 校庭の方へと戻り…
ボールを友だちに渡すと、 またマスターのもとへ戻ってきた
【ウコンバサラ】
お待たせ！
それじゃあ行こうか
【ウコンバサラ】
今日は一日、
私がキミを守ってあげるよ
唐突な申し出に驚き、 いいの？ と尋ねるマスター
【ウコンバサラ】
もちろん！
事情を知った以上、
放ってはおけないからね
【ウコンバサラ】
それに、誰かを守るのは
私の趣味みたいなものなんだ
【ウコンバサラ】
サッカーでもキーパーするし、
野球でも良い守備してるって
みんなに評判なんだよ！
腰に手を当てて 自信満々に語るウコンバサラ
マスターは戸惑いながらも、 彼女の申し出を ありがたく受けることにした
【ウコンバサラ】
うん、よろしくね！
【ウコンバサラ】
これから教室に戻るところ？
了解、それじゃあ行こうか―
…と、さっそくその直後
【ウコンバサラ】
えっ！？
おびただしい数のボールが、 校庭から二人のもとに 襲い掛かる！
【ウコンバサラ】
な、なにこれっ！？
こんな同時に来るなんて
おかしくない！？
【ウコンバサラ】
マスター、
私の後ろに隠れて！
ウコンバサラの指示を受け、 さっと背中に隠れるマスター
【ウコンバサラ】
これはどうやら、
並の不運じゃないみたいだね…
【ウコンバサラ】
でも大丈夫！
キミのことは絶対に
私が守り通してみせる！
【ウコンバサラ】
だから安心して…マスター！
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