20151301 ミセルストーリー 独りよがりの奮闘
異族との戦いは、日夜続いており 隊の面々からは疲労の表情がでていた
隊が一丸となり苦難を乗り越えなければならない状況
そんな中、異界から来た 少女ミセルは憮然とした表情を マスターに向けていた
【ミセル】
異族なんて私の力があれば
余裕だったのに
【ミセル】
なんで撤退なのよ！
納得出来ないわ！
【ミセル】
あんな奴ら、
私ひとりで十分なんだから！
【ミセル】
さっきだって、
一人が怪我したくらいで
全員撤退なんて大げさなのよ
【ミセル】
足手まといになるなら
仲間なんていらないわ
他のキル姫と もっと仲良くしてくれないかな？ とマスターが問いかける
【ミセル】
うるさい！
アンタらに期待なんてしてないわ！
【ミセル】
馴れ合いの…
つまらない仲間なんていらないのよ…
【ミセル】
それに…
私は一人でもやっていけるわ
それでも、皆で力を合わせれば どんな強力な敵も倒せるよ、 とマスターが声をかける
【ミセル】
本気で勝ちたくて…
力を合わせても勝てない奴だって
いるっていうのに…
ミセルがボソッと呟いた
【ミセル】
もういい…
異族は全部…
私の焔で燃やし尽くしてやるんだから
その場を去ろうとするミセルを 追うマスター
【ミセル】
今は、一人にさせて…
そう言い残した ミセルは、隊を離れ 深い森の中へ消えていった
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