20201203 ハルパーストーリー トリックファルチェ
次の日の夕方─
ハルパーが 風邪を引いたと聞き、 様子を見に行ったマスター
…大丈夫? 部屋に入ってみると…
【ハルパー】 えいっ
ズダーン! 尻もちをつくマスター
【ハルパー】 うふ、引っ掛かりましたね!?
選択肢:
- あれ?風邪は…? → select_label_01へ
- どうして、こんなことを…? → select_label_02へ
- え?どういうつもり…? → select_label_03へ
うふ、引っ掛かりましたね!?
select_label_01:
【ハルパー】 風邪…? なんです、それ?
select_label_02:
【ハルパー】 そ、それは…あの…
select_label_03:
【ハルパー】 それは…こういうつもりです
select_label_end:
【ハルパー】 ごめんなさい、マスター
いつもは 頭など下げそうにない彼女が 頭を下げた
【ハルパー】 どうしても…
【ハルパー】 見せたいものがあって…
見せたいもの…? マスターが聞き返す
【ハルパー】 私は今まで… 自分から助けを求めることが 出来ませんでした…
【ハルパー】 相手に悪い気もするし… 助けを求めて断られるのが…
【ハルパー】 怖かったから…
【ハルパー】 だから今までは… 辛いことがあっても、 誰にも言えませんでした
【ハルパー】 でも、マスターは… 言わなくても、 ちゃんと気づいて下さった
【ハルパー】 実は、あの日…
【ハルパー】 姉と…アダマスと 些細なことでケンカして… 落ち込んでたんです
【ハルパー】 だから… 声を掛けてくれて 嬉しかった
【ハルパー】 そのお礼を言いたかったけど… みんなのいる所じゃ 照れ臭かったから…
【ハルパー】 嘘ついて、 部屋に来てもらっちゃいました
【ハルパー】 マスター…
【ハルパー】 あ…ありがとう…
彼女の奥から湧き出る力
それは彼女が新たなるスキル 『トリックファルチェ』に 目覚めた瞬間だった
【ハルパー】 …あ
【ハルパー】 見て下さい、マスター
窓から見える夕景 それは何事にも代え難い 美しい景色
【ハルパー】 この美しい夕景も もうすぐしたら 星空に変わる
【ハルパー】 マスター…見て行きますか?
潤んだ瞳で見つめてくる彼女
いいね、とマスターが答える
【ハルパー】 ふ~ん…
潤んだ瞳が、悪い目に変わった
【ハルパー】 夜まで、ここにいようと いうのですか? やっぱり…
【ハルパー】 ヘンタイですね
【ハルパー】 そんな事ばっかり言ってたら… その首、斬り落としちゃいますよ ふふ
今の彼女の声は、 暖かな優しさに包まれていた
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