202103200 シークレットリーエバーアフター(Secretly Ever After)(SEA編) 第5章 そして御旗は再び未来にはためく 第１話 そして御旗は再び未来にはためく-20
【スイハ】
たああああっ！
【？？？？？】 …………
【ミーミル】 スイハさんの矢が、当たりました！
【ミネルヴァ】
“彼女”にも攻撃は通じるようですね
【ミーミル】 あっ！ ネスさん達の様子が…
【ネス】
うぅっ…あああ…
【フライシュッツ】
はぁ…
【ダモクレス】
ううーん…
【グラーシーザ】
むぅ…
【ミネルヴァ】
４人とも倒れてしまいましたね
“彼女”との繋がりが
切れたのかもしれません
【スイハ】
ごめんなさい…
あなたを攻撃するのは、
心苦しいのですけれど…
【スイハ】
今のあなたは…違う！
私達の求める“彼女”ではありません
ですからっ
【エルキュール】
はああああああああ！
【スイハ】
エルキュール…！
【エルキュール】
何をしているんですか、スイハ！？
“彼女”に向かって矢を放つなんて
【エルキュール】
“彼女”をこの世界に取り戻す
それが私達の願いだったはずです！
【スイハ】
分かっています
ですが、そこにいるのは――
【エルキュール】
どんな理由だろうと、
“彼女”を傷つけることは
許しません！
【ダモクレス】
うぅーん…
ハッ！
【ミネルヴァ】
目を覚ましましたか、ダモクレス？
【フライシュッツ】
ダモクレスちゃんも目が覚めて
良かったよ～っ
【グラーシーザ】
うむ！
そくさいでなによりだ
【ダモクレス】
クレス、胸がぎゅーってして
苦しかったんだけど…
まだ生きてるんだね
【ミネルヴァ】
スイハのお陰ですよ
彼女があなた達を「揺らぎ」の
影響から遠ざけてくれました
【ネス】
うぅっ…
わたしとしたことが、
規律を乱してしまいました…
【ミーミル】 そんなに気に病まないで下さい それだけ皆さんが―――――さんの ことを思っているということですので
【ダモクレス】
ん？
何て？
【ミネルヴァ】
一部、聞き取れなかったのは
気にしないで下さい
それより…
【ミネルヴァ】
すぐに対処しなければ
ならないことがあります
【ミーミル】 エルキュールさんのこと、 そして―――――さんのことですね
【ミネルヴァ】
はい
マナナン、マクリル、
聞きたいことがあります
【マナナン】
な～に～？
【ミネルヴァ】
先程、あなた達はエルキュールが
開いた裂け目を「穴」として
安定させましたね
【マクリル】
そうだよ…
それが私達の役割だもの…
【ミネルヴァ】
では、その「穴」を閉じることは
できるのでしょうか？
【マナナン】
うーん…
できるけど…
【ミネルヴァ】
何か問題が？
【マナナン】
今は“彼女”が中途半端に
こっちに来てる状態だからね～
【マクリル】
今、こっちと「裏側」の道を閉じたら
“彼女”を形成するマナも中途半端な
まま放置されるよ…
【マナナン】
中途半端な状態だと、
存在を維持できなくて
そのうち消えちゃうね
【マクリル】
もう二度と“彼女”に会えなくても
いいのなら、閉じるよ…
【ミーミル】 それはダメです！
【マナナン】
わ！
何でミーミルが叫ぶの？
【ミーミル】 申し訳ございません… ですが、それは誰も 望んでおられないことと存じます
【ミネルヴァ】
そうですね
“彼女”を失えば、今度こそ
エルキュールは壊れてしまうでしょう
【ミネルヴァ】
それに…私も“彼女”のことが
気になって仕方ありません
【ダモクレス】
クレスも！
思い出したくてムズムズしてるんだ
【フライシュッツ】
大切な存在だったような気がするのに
思い出せないのは辛いよー…
【ネス】
わたしも胸のモヤモヤを晴らして
規律を取り戻したいですっ
【グラーシーザ】
それがあたしたちのせいぎだ！
【マクリル】
でも、じゃあ、どうするの…？
【ミネルヴァ】
不完全なまま“彼女”をこちらに
呼び寄せたのが間違いだったんです
ここは一旦…
【ミネルヴァ】
“彼女”を「裏側」へ
押し戻しましょう
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