Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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202250011 限定クエスト スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅠ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅠ 2 - 1日1ヶ月のスローライフ【EP1】 1日1ヶ月のスローライフ【EP1】 1日1ヶ月のスローライフ【EP1】

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5105211.png 【アズサ】 ハルカラ~! 聞こえてたら返事して~!

52001011.png 【ライカ】 ハルカラさ~ん! みなさん心配していますよ~!

5105211.png 【アズサ】 ライカ、そっちはどうだった?

52001011.png 【ライカ】 すみません、アズサ様… ダメです、全然見当たりません…

5105211.png 【アズサ】 参ったなぁ~… 一体どこ行っちゃったんだろう?

5105211.png 【アズサ】 まさか…家出とか?

52001011.png 【ライカ】 そ、そんなことありません! ハルカラさんに限って…

5105211.png 【アズサ】 そうだよねえ…

夕暮れ時、 高原近くの森にて――

高原に家を構える『高原の魔女』 アズサと、その弟子であるライカは 頭を悩ませていた

それは同じく居を共にする エルフのハルカラのこと

5105211.png 【アズサ】 朝、「キノコを採ってきます」って 置き手紙を残して、 それっきりだから…

52001011.png 【ライカ】 恐らく森で迷っているだけ… であれば良いのですが

行方不明となったハルカラを探し アズサとライカは彼女が入ったと 思しき森を捜索していた

5105211.png 【アズサ】 丸一日だもんね… さすがに心配だよ…

5105211.png 【アズサ】 そろそろ暗くなって来ちゃったし… モンスターに襲われたりしてたら…

52001011.png 【ライカ】 …あっ! アズサ様! あれを見て下さい!

5105211.png 【アズサ】 あれって…ハルカラがいつも キノコ採りで使ってるカゴ?

52001011.png 【ライカ】 しかも周りに キノコが散らばっています! 点々と…

ライカが指し示す方向には、 ハルカラが落としていったキノコが 道しるべのように点々と連なっていた

5105211.png 【アズサ】 こっ、これは… なんて古典的な…

52001011.png 【ライカ】 これをたどってみましょう!

52001011.png 【ライカ】 もしかするとハルカラさんの 元に行けるかもしれません!

5105211.png 【アズサ】 そうだね… ほかに手がかりもないし 追ってみようか

落ちたキノコを追って 歩いて行くアズサとライカ

既に日は傾き、暗くなった森は 徐々に視界も悪くなっていくが、 二人は歩き続けた

そして、森の奥地に到達した時 二人の眼前に『それ』は現れた

5105211.png 【アズサ】 な…なにこれ…?

空中に浮かぶ奇妙な穴… しかもそれは、渦巻きのように 怪しく回転している

52001011.png 【ライカ】 これは魔法…でしょうか?

アズサは慎重に前に出て、 穴の正体を自身の魔法で観察する

5105211.png 【アズサ】 う~ん…魔力は感じないけど… 何か別の空間に繋がっているような… 私も上手くは言えないんだけど

52001011.png 【ライカ】 アズサ様でもわからないとは…! 一体何者がこんなことを…!

5105211.png 【アズサ】 人為的なものとは限らないけど ただこんな自然現象、 聞いたこともないけどね

52001011.png 【ライカ】 もしかすると、ハルカラさんは これに呑み込まれたのでしょうか?

5105211.png 【アズサ】 それは…ありそう 前の日飲み過ぎてたし、 二日酔いでうっかり…とか

52001011.png 【ライカ】 そうですよ! きっと、フラフラして うっかりと…

52001011.png 【ライカ】 これはしっかり調査しなければ…!

意を決したライカは 穴へと近付いていく

5105211.png 【アズサ】 あ、不用意に近づくと危ないよ ここは私が…

52001011.png 【ライカ】 いえっ! ここは我が! アズサ様に危険なことを させるわけには…

そう言って、 ライカが手を伸ばした瞬間

彼女の手は 竜巻に飲み込まれるように、 穴へと吸い込まれて行ってしまう

52001011.png 【ライカ】 ひゃっ!? ひゃあああっ!? あ、アズサ様! す、吸われてます!

5105211.png 【アズサ】 わ、わあああ! ライカ!? ストップ! ストーップ!

52001011.png 【ライカ】 だ、ダメですアズサ様! ドンドン呑み込まれて…!

必死に穴から手を抜こうとする ライカだったが、抜けるどころか 更に呑み込まれて行く

あっと言う間に、ライカの腕全体が 穴へと吸い込まれてしまっていた

5105211.png 【アズサ】 ライカ!!

52001011.png 【ライカ】 あ、アズサ様!

慌ててライカの脚を掴むアズサ ライカの体を穴から 引っ張り出そうとするが…

5105211.png 【アズサ】 うぐぐぐ…!

レベルMAXの力を以てしても ライカを引き寄せることはできず…

5105211.png 【アズサ】 あ……あああああっ!?

52001011.png 【ライカ】 きゃああああああっ!?

アズサもろとも 穴に吸い込まれてしまったのだった

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5105211.png 【アズサ】 …う、うぅ

52001011.png 【ライカ】 だ、大丈夫ですか? アズサ様…

5105211.png 【アズサ】 な、なんとか… ライカこそ大丈夫? ケガは無い?

52001011.png 【ライカ】 はい、ですが…

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ゆっくりと周囲を見回す二人 そこには一面の草原が広がっていた

5105211.png 【アズサ】 うっ…眩しい…?

52001011.png 【ライカ】 そんな… さっきまで夕方だったのに…

5105211.png 【アズサ】 ここって、一体…?

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6101411.png 【ティルフィング】 これは、「揺らぎ」? 別の世界からの影響…?

6101411.png 【ティルフィング】 だけど、 邪悪な意思は感じられない…

6101411.png 【ティルフィング】 しばらく様子を見てみましょう

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とある平原にぽつんと建つ一軒家

相当年季の入った 建物であったものの、 そこにひとりのキル姫が入居してきた

600621.png 【ミストルティン】 はぁ…遂に買ってしまいました…

600621.png 【ミストルティン】 しかしあの安さなら買わない手は ないでしょう… 曰く付きではありますが…

600621.png 【ミストルティン】 この何も無い静かな場所… 戦いから離れてひっそり暮らすには うってつけですよね

ミストルティンには夢があった それは森の近くで、 静かなスローライフを送ること

そのために少しずつしていた 貯金を使い、つい先日 この家を購入したのだった

600621.png 【ミストルティン】 ふふっ…まずはお掃除をしないと 夢の第一歩ですからね♪

家の中には以前の持ち主が置いて いったらしい本やアイテムが 乱雑に散らばっていた

さっそく鼻歌交じりに家の掃除を 開始することにしたミストルティン

600621.png 【ミストルティン】 ふんふ~ん♪

600621.png 【ミストルティン】 あら…これはなんでしょう?

掃除の最中、 ふと奇妙な物体を見つける

よくわからない材質でできた 何らかの生き物の像

布で埃を拭ってみると 古代文字が刻まれていた

600621.png 【ミストルティン】 う~ん…見たことの無い金属に… これまた知らない動物のような置物… 一体なんでしょうか…?

ミストルティンはなんとなしに 古代文字が刻まれた部分に触れる

600621.png 【ミストルティン】 きゃあっ!? な、なんですか!?

突然光り輝くアイテムに 驚いたミストルティンは、 そのアイテムを床に落としてしまう

と、ほぼ同時に家の玄関に 『ドン』と言う鈍い音が聞こえた

600621.png 【ミストルティン】 えっ…えっ…!?

恐る恐る玄関を開ける ミストルティン

【???】 う、うぅ~ん…?

600621.png 【ミストルティン】 えっ…!? 人!?

そこには長い耳と 豊満な体型を持った ひとりの女性が倒れていた

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そして翌日―

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600621.png 【ミストルティン】 は、ハルカラさん… あの…食事が出来ました

5604011.png 【ハルカラ】 あ、ありがとうございますぅ~!

5604011.png 【ハルカラ】 んん~! 美味しいです! ミストルティンさんって、 お料理が上手なんですねぇ~!

600621.png 【ミストルティン】 い、いえ…それほどでも

ミストルティンが用意した 食事を幸せそうに頬張るハルカラ

そんなハルカラの姿を、 ミストルティンは内心 びくびくしながら観察していた

600621.png 【ミストルティン】 ハルカラさん… 悪い人には見えませんけど

600621.png 【ミストルティン】 でも、キル姫にも人にも見えない… 彼女は一体何者なのでしょうか…

5604011.png 【ハルカラ】 いやぁ、 もう本当にびっくりなんですよ!

5604011.png 【ハルカラ】 興味本位で穴に入ってみたらこう… ズボーーーーって!

5604011.png 【ハルカラ】 それで…昨日の話なんですけど… 本当に、よろしくお願いしますね!

600621.png 【ミストルティン】 は…はいっ

ハルカラの必死な様子に ドキリとするミストルティン

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5604011.png 【ハルカラ】 お願いしますよミストルティンさん! 一生のお願いです!

5604011.png 【ハルカラ】 なんとか帰る方法を見つけますので、 それまでの間 わたしを泊めて下さいぃ~!

ミストルティンに縋り付き、 泣きわめくハルカラの姿に ミストルティンは困惑していた

600621.png 【ミストルティン】 わ、わかりましたから 落ち着いて下さい

600621.png 【ミストルティン】 す、少しぐらいなら大丈夫なので

5604011.png 【ハルカラ】 本当ですか!? 本当ですね!?

5604011.png 【ハルカラ】 ありがとうございます ミストルティンさん! このご恩は必ず…!

こうして半ば押し切られる形で ハルカラと同居することに

当初の計画だった 静かなスローライフは 初日で頓挫したのだった

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600621.png 【ミストルティン】 と…とにかく 一緒に頑張っていきましょう 私も出来る範囲で協力しますから…

5604011.png 【ハルカラ】 ミストルティンさん!

600621.png 【ミストルティン】 あっ、その… 抱きつかないで…

そして数日が経った―

5604011.png 【ハルカラ】 いやぁ~こっちのお酒も いいですね~ミストルティンさん あははははは!

600621.png 【ミストルティン】 は、ハルカラさん… あまり飲み過ぎないで…

5604011.png 【ハルカラ】 大丈夫れすよ~これぐらい… うっ!?

600621.png 【ミストルティン】 ハルカラさん!?

600621.png 【ミストルティン】 あの、お掃除は私が… ハルカラさんは休んでいて 構いませんので…

5604011.png 【ハルカラ】 大丈夫です! 居候の身ですから! 少しは協力を…

言いながら、ハルカラは 高所の埃を払おうとするが…

5604011.png 【ハルカラ】 このハシゴ安定が… あっ…あっ…!?

600621.png 【ミストルティン】 は、ハルカラさん! 動かないで!

ハルカラがいろいろ雑用を 手伝ってくれようとするが…

助けになるよりも、 ミストルティンの手間を増やす 結果になることの方が多かった

しかし、そうこうしている内に…

5604011.png 【ハルカラ】 んん~! このキノコも美味しそうですね~ 焼くと風味が出て…

600621.png 【ミストルティン】 わぁ…凄いです! シチューにしても良さそう

5604011.png 【ハルカラ】 やってみましょう~! 二人ならきっと最高の お料理が作れますよ~!

600621.png 【ミストルティン】 はい…!

600621.png 【ミストルティン】 ハルカラさ~ん! お茶の用意が出来ました~!

5604011.png 【ハルカラ】 ミストルティンさ~ん! いつもありがとう~!

5604011.png 【ハルカラ】 んん~美味しいです! このクッキーも格別!

静かなスローライフは ほど遠いものになったが…

ハルカラの明るい性格のためか 共同生活は思いのほか 平穏に過ぎていた

600621.png 【ミストルティン】 ところでハルカラさん、 元の場所に帰る方法は 見つかったんですか?

5604011.png 【ハルカラ】 うぅ~ん…そうですよねえ もう数日も留守にしちゃって… きっと皆さんにご心配を…

5604011.png 【ハルカラ】 ここ数日森であの穴を探したり、 図書館に行ってみたりしましたけど~

5604011.png 【ハルカラ】 特になんの成果も ありませんでしたし…

5604011.png 【ハルカラ】 でもでも、念のためキノコで 目印を付けておきましたから!

5604011.png 【ハルカラ】 必ず世界最強のお師匠様! 高原の魔女様が助けてくれます!

5604011.png 【ハルカラ】 だから、慌てず騒がずが一番です

5604011.png 【ハルカラ】 そもそもですね、 わたしが下手に動くと返って 良くない結果になりそうですし~

楽観的に構えるハルカラに ミストルティンはふと笑みを浮かべる

600621.png 【ミストルティン】 世界最強のお師匠様ですか…

600621.png 【ミストルティン】 話を聞く限り、温厚そうな方で… そんな方の元で庇護されて暮らせる… なんだか羨ましいです

5604011.png 【ハルカラ】 ふふふ~お師匠様は凄いんですから! きっと会ったらミストルティンさんも お師匠様にドキドキしちゃいます!

600621.png 【ミストルティン】 きゃっ!?

5604011.png 【ハルカラ】 ひゃあああっ!?

突然の爆発音と振動に 身構える二人

どうやら家のすぐ近くで 何か起きているようだった

600621.png 【ミストルティン】 い、一体何が…?

ミストルティンは びくびくとしながら、 玄関の扉をゆっくりと開いた…

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52001011.png 【ライカ】 大丈夫ですか!? アズサ様!

5105211.png 【アズサ】 びっくりした~… あんなモンスター見たこと無いよ

5604011.png 【ハルカラ】 …!? お師匠様!?

【魔獣】 グワアアアアアア!!

52001011.png 【ライカ】 アズサ様! もう1匹来ます!

5105211.png 【アズサ】 よ~し、任せといて!

5604011.png 【ハルカラ】 わたし達も行きましょう、 ミストルティンさん!

600621.png 【ミストルティン】 えっ…ええっ!?

ハルカラに手を引かれ、 魔獣と戦っているアズサの元へ 向かうことになるミストルティン

5604011.png 【ハルカラ】 お師匠様~~~!

600621.png 【ミストルティン】 ま、待って下さい! 私、戦いは…ハルカラさ~ん!

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